メールブルー　Mer Bleue　　牡　　３歳　　※中央競馬　登録抹消

父ヴィットリオドーロは米国産で、父は大種牡馬メダグリアドーロ、母は日本でダート重賞8勝を挙げたプリエミネンスという血統。外国産馬として日本で走り、ダートで新馬勝ちすると、その後は少し伸び悩みましたが、5歳時に500万下、1000万下を連勝するなど、通算4勝を挙げて種牡馬入りを果たしました。血統登録された初年度産駒は8頭と少なく、一時期は種付け数が2頭にまで減少しましたが、初年度産駒のイグナシオドーロが北海道2歳優駿に優勝するなど、少ない産駒が地方競馬を中心に活躍。種付け数も回復しました。短距離から2000m級まで、産駒は幅広い距離で結果を出しています。

母系を見ますと、母リバティーベルは川崎で2勝。半兄にJRA5勝を挙げマリーンS3着のスズカリバーや、JRA4勝のスズカヴィグラス、3勝のスズカゴウケツがいるなど、きょうだいは堅実に走っています。いとこに北海道2歳優駿を勝ったイグナシオドーロがおり、伯父には交流重賞で活躍したタマモリッチがいます。近親にはダート重賞5勝のスマートボーイやデイリー杯3歳S2着のノボエイコーオーなどがおり、さらに溯れば桜花賞2着、エリザベス女王杯3着のタマモコトブキや、朝日杯3歳S2着のスクラムトライも同門。芝、ダートを問わずに活躍馬を輩出してきた名門です。

本馬は2022年1月10日に中山ダート1800mの3歳新馬戦でデビュー。互角のスタートからダッシュもついて、中団から徐々にポジションを上げていきました。3、4コーナーでステッキが入ってスパートを開始してからの反応はもうひとつで、4コーナーでは逆に後退するようなところがありましたが、直線を向いてからはしぶとくもうひと伸びして11頭立ての6着でゴール。5着馬とは0秒3差ともう少しで掲示板という内容で、7着馬は5馬身引き離しています。
2戦目の中京ダート1900m戦では最下位11着とひと息でしたが、3戦目の中山ダート1800m戦では出ムチに反応して好ダッシュを見せ、道中は2番手を追走。逃げた馬が8馬身差で圧勝する展開で、ついていったぶん早めに苦しくなったものの、直線もしぶとく食い下がって6着でゴール。前からは離されたものの、走破時計は同舞台の初戦より1秒5も詰めており、着実な前進が見られました。
続く同舞台の4戦目ではさらに時計を詰めましたが、結果は16頭立ての11着、前走の東京ダート2100m戦も16頭立ての14着と奮わなかったため、このタイミングでのオークション出品を決めました。
500kg級の立派な馬格の持ち主で、なかなかバテないスタミナの持ち主ですが、中央で勝ち負けに持ち込むには時計的にもスピードが足りていない印象です。砂が深く、時計がかかる地方競馬のほうがより持ち味が生きてくるのではないでしょうか。堅実に走る血統ですし、自分に適した舞台であれば、息の長い活躍をしてくれると思います。なお、前走後は少しソエが出ていますが、大きな問題はありません。


※南関東4競馬場への転入はできません。

※松風馬事センター（茨城県稲敷郡美浦村受領）に在厩しており、預託料は7,700円/日（税込）です。
5月7日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：椎名　節