アランチャアミーゴ　Arancia Amigo(USA)　　セン　　５歳　　※中央競馬　登録抹消

父カーペディエムは米国で生産、調教され、デビュー2連勝でG1ブリーダーズフュチュリティに優勝。続くBCジュヴェナイルではテキサスレッドの2着に敗れましたが、3歳時はG2タンパベイダービー、G1ブルーグラスSと連勝し、有力候補の一頭としてケンタッキーダービーに挑みました。しかし、ここはのちに3冠馬となるアメリカンフェイローの前に10着と大敗を喫し、この一戦を最後の引退、種牡馬入りしています。産駒は2019年にデビューし、まだこれといった大物は出ていませんが、北米だけでなくパナマでもリステッドレース勝ち馬を出しています。日本に輸入された産駒は3頭がJRAで勝ち上がっており、リンカーンテソーロが3勝。勝ち鞍はダート1400m以下に集中しています。

母系を見ますと、母Bramptonは米国で3勝。きょうだいも米国で白星を挙げています。母のきょうだいも4頭が米国で勝利を挙げ、うち3頭は2勝以上。祖母Honor Pointのきょうだいには、米G2サラトガBCHなどを勝ち、G1ドンH3着のパズルメントや、JRAのダートで5勝を挙げ、根岸S3着のセントラルコーストなどがいます。一族には米G1ジョッキークラブゴールドCなどを勝って種牡馬入りしたワゴンリミットや、BCクラシック勝ち馬Accelerateといった大物が名を連ね、エンプレス杯を勝ったローレルアンジュ、その子でジャパンダートダービーを勝ったキョウエイギアも同門。米国だけでなく、日本とも関連性の深いファミリーとなっています。

本馬は2019年12月1日に中京芝1400mの新馬戦でデビュー。ライアン・ムーア騎手が騎乗して3番人気と上位の支持を受けましたが、ラストは伸び切れずに0秒7差の7着。その後も上位人気となりながら結果が出ず、3歳9月には盛岡に遠征し、芝1700m戦の交流競走で初勝利を狙ったものの、タイム差なしの2着に惜敗。未勝利の期間内に勝ち上がることはできませんでした。

その後は障害入りも検討し、実戦も走らせましたが、結果はもうひとつ。その後は中央の登録は抹消せずに、平地に戻して格上挑戦するかたちをとりました。すると、4歳初戦となった2勝クラスの岡崎特別(中京芝1400m)では好位からしぶとく粘って0秒5差の5着に好走。続く同舞台の1勝クラスではメンバー最速の上がりタイムをマークして2着。次戦は新潟で2勝クラスの直江津特別(芝1200m)に出走し、やはりメンバー最速の上がりタイムをマークしてタイム差なしの2着と、初勝利まであと一歩の走りを見せました。

その後も、使えるレースが限られているなかで差のない競馬を見せ、昨年秋には園田1870mの交流競走に出走し、久々にダートにもかかわらず3着を確保。その後も中京ダート1900mの1勝クラスや、川崎1600mの交流競走でも2着となっています。
今年3月の中京で競走を中止していますが、これは発走直後につまずいて騎手が落馬したもので、馬に異常はありませんでした。前走の大敗は競走中に心房細動を発症したもので、タイムオーバーの適用も除外されています。

ここまで勝ち運に恵まれていない馬ですが、2勝クラスでも差のない競馬ができているように力は確か。地方交流競走でもいい走りができており、環境の変化などに戸惑うこともなく、新天地でも力を発揮してくれるでしょう。いつ初勝利を挙げてもおかしくないですし、その後の活躍も期待できると思います。
現状渡しのノークレームノーリターンでお願いいたします。記載事項に関するキャンセルには応じられません。


※2022年5月21日の競走中に疾病〔心房細動〕を発症しています。なお、「タイムオーバーによる出走制限」の適用を除外されています。
転入先の競馬場によって、能力検査・再調教試験を課される可能性もありますので、必ず各主催者にお問い合わせの上、ご確認ください。

※2022年3月12日の競走にて、発走直後につまずき、騎手が落馬したため競走を中止しています。

※2020年11月27日（3歳時）に去勢手術を実施しています。

※南関東4競馬場への転入が可能です。

※島上牧場（滋賀県栗東市荒張）に在厩しており、預託料は7,700円/日（税込）です。
5月28日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：早野　誠