エスタンピージャ　Estampilla　　牝　　４歳　　※中央競馬　登録抹消

父マツリダゴッホは4歳時に名牝ダイワスカーレットを差し切り、有馬記念を制覇。“サンデーサイレンス最後の大物”として重賞6勝を含む10勝を挙げての種牡馬入りとなりました。初年度産駒からウインマーレライがラジオNIKKEI賞で重賞勝ちを収めると、以降もロードクエスト（スワンSなど重賞3勝、盛岡重賞2勝）やマイネルハニー（チャレンジC）、クールホタルビ（ファンタジーS）、アルマワイオリ（朝日杯フューチュリティS2着）、エントリーチケット（タンザナイトS）、ロイヤルパールス（ながつきS）など次々にOP馬を送り出しており、現4歳世代ではウインアグライア（若駒S、コスモス賞、フローラS5着）やリンゴアメ（函館2歳S、マーガレットS4着）、ロードトゥフェイム（九十九里特別、若竹賞、初富士S3着）らが活躍。改めてその能力の高さをアピールしています。

一方、母系はアルゼンチンで成功を収めた血脈を受け継いでおり、4代母のタニノテスコは阪神牝馬特別や京阪杯など8勝をマーク。祖母タニノメール、母クイックメールともに中央で3勝を挙げており、おじタニノマティーニは重賞キーンランドCなど中央9勝、半姉シュエットヌーベルは湯の川温泉特別など4勝、半兄ワインシャワーは中央2連勝に加え、船橋でも勝ち星を獲得。タケルラスティも昨年末から年明けにかけて2勝クラスで善戦を続けるなど、配合相手を選ぶことなく高いレベルで安定したパフォーマンスを発揮するファミリーです。
また、マツリダゴッホ×タイキシャトルの配合からは、中央2勝ヨイミヤや、金沢・園田・佐賀で計10勝クーロゼなど、多くの勝ち馬が出ています。

本馬は2歳11月に福島・芝1200m戦でデビューすると、9番人気の低評価ながら、メンバー中ただ1頭、34秒台の脚で追い込み5着となります。前進を期待して臨んだ次戦では、1ハロン延長した1400mという距離や、先行したことが良くなかったのか、11着と大敗してしまいます。その後は1200m戦にこだわって出走させ、勝ち星こそ挙げられなかったものの、堅実な走りを見せます。勝ち馬から0.1秒差まで肉薄したこともあり、勝ち上がってもおかしくないところまできていました。
未勝利戦が終了すると、活躍の場を障害競走に求めることに。すんなりと障害試験に合格し、3歳10月の初出走では、着順こそ8着だったものの、今後に期待を持たせるような走りを見せます。ただ、短距離血統の血が災いしてか、行きたがるようなところがなかなか改善できなかったことから、前走は久々に平地のレースに出走。障害を走ってきたことから、今なら1600mという距離も問題ないのではないかと見ていましたが、直線では失速してしまいました。
1200m戦で走らせたい気持ちはあるのですが、未勝利の身でいつ出走が叶うか分からない状況なため、このタイミングサラブレッドオークションに出品の運びとなりました。
ここまで大きな怪我もなく、障害競走を含めて16戦できている様に脚元は丈夫。地方でも短距離戦線でコンスタントに出走できると思います。脚元にも不安はないですし、新しい環境で条件が合えば他場で活躍しても何ら不思議はないと思っています。数を使いたいオーナー様にはうってつけといえるでしょう。


※2021年11月7日（3歳時）の競走中に疾病〔右後肢跛行〕を発症したため、最後の直線コースで競走を中止しています。

※南関東4競馬場への転入はできません。

※阿見TC内セグチレーシングステーブル（茨城県稲敷郡阿見町福田）に在厩しており、預託料は8,800円/日（税込）です。
6月4日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：(株)ノルマンディーサラブレッドレーシング