ナムラブル　Namura Bull　　牡　　６歳　　※中央競馬　登録抹消

父ホワイトマズルはダンシングブレーヴ直子の一流馬で、初勝利から4連勝でイタリアダービーを制覇。その後の勝ち鞍は4歳時の仏G2ドーヴィル大賞のみでしたが、3歳時にはKジョージ六世＆QエリザベスSと凱旋門賞で2着。4歳時のKジョージ六世＆QエリザベスSでは武豊騎手が騎乗して2着となるなど、欧州のトップホースの一頭として活躍しました。引退後は日本で種牡馬入りし、産駒のデビューは1998年。一時期は種付け頭数が落ち込んだ時期もありましたが、コンスタントに活躍馬を出しており、スマイルトゥモロー(オークス)、イングランディーレ(天皇賞・春)、アサクサキングス(菊花賞)、ニホンポロアワーズ(ジャパンCダート)、シャドウゲイト(シンガポール国際C)と代表産駒にも恵まれました。2016年で種牡馬を引退し、翌年に老衰のため死亡。残された現役産駒は少なく、現在は母の父としても存在感を示しています。

母系を見ますと、母トップレディスターはJRAのダート短距離で2勝。半兄ニライジングは平地と障害で2勝ずつ。その他のきょうだいは6頭が地方競馬で勝ち上がっていて、多くの白星を挙げています。祖母フラワーゼットの半兄にはスプリングSなど重賞3勝を挙げ、スプリンターズS2着のナルシスノワール、半弟にはプロキオンSを勝ったテンパイがおり、鎌倉記念などを勝ったストーンリバーも同じ一族。中央、地方を問わずに活躍馬を出しており、スピード色豊かなファミリーです。

本馬は2018年11月4日に東京芝1600mの新馬戦でデビューし、のちにダートの交流競走で活躍するマドラスチェックから1秒3差の4着。その後も芝で連戦し、そこまで差のない競馬はできるものの勝ち切れなかったため、目先を変えて3歳4月の5戦目では東京ダート1400m戦に出走。すると、好スタートからすんなりハナを奪って、直線も後続を寄せ付けず、のちに2勝を挙げるファイナルマズル以下に完勝。初勝利を挙げています。
ただ、この初勝利のあとに右前橈骨遠位端の骨折が判明し、6カ月の見舞金を受給して休養。年明けの復帰後はダートに専念しています。秋口から成績が安定して1秒差以内の際どい競馬を続け、2度の3着を経て5歳3月の中山1200m戦で1勝クラスを卒業。中団から馬群の間を割るように伸びて、押し切り態勢だった2着馬をゴール寸前でとらえきりました。
2勝クラスへの昇級初戦となった新潟1200mの角田浜特別では、現オープンのシンシティから0秒6差の5着。力が通用するところを見せました。その後はなかなか成績が安定せず、展開が向かなかったときは大敗を喫することもありますが、昨年末、今年3月は1秒差程度の競馬もできています。
ところが、前走後に右前第一指骨の剥離骨折が判明。古い骨折でしたが、3カ月の見舞金を受給しました。2度目の骨折ということもあり、このタイミングでオークションに出品させていただきます。
中央の2勝クラスで掲示板に上がった実力はだてではないですし、6歳となっても力の衰えのようなものは感じさせません。復帰には少し時間がかかりますが、相手関係が楽になれば、まだまだ白星を積み重ねていってくれるはず。流れに応じてどんな競馬でもできる強みもあり、コースを問わずに活躍してくれると思います。
現状渡しのノークレームノーリターンでお願いいたします。記載事項に関するキャンセルには応じられません。


※2022年5月24日に右前第一指骨の剥離骨折を発症。事故見舞金11号（競走中の事故により事故発生の日から3ヵ月以上中央競馬の競走に出走できなくなった場合）の適用を受けています。

※2019年4月21日（3歳時）に右前橈骨遠位端骨折を発症。見舞金9号(競走中の事故により事故発生の日から6ヵ月以上出走できなくなった場合)を受給しています。

※南関東4競馬場への転入が可能です。

※阿見TC内セグチレーシングステーブル（茨城県稲敷郡阿見町福田）に在厩しており、預託料は8,800円/日（税込）です。
6月4日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：奈村　睦弘