グランセザム　Grand Sesame　　牡　　３歳　　※中央競馬　登録抹消

父ダイワメジャーはダートで初勝利を挙げ、スプリングS3着から皐月賞に駒を進めると、10番人気の低評価を覆して快勝。クラシック本番で芝初勝利を挙げました。その後もコンスタントに重賞タイトルを積み重ね、5歳秋には毎日王冠、天皇賞・秋、マイルCSと3連勝。翌年には安田記念、マイルCSを制しました。前々から押し切る持久力を生かした競馬を得意とし、瞬発力勝負が得意な他のサンデーレイレンス産駒とは一線を画した一流馬で、種牡馬としても、その特徴をよく産駒に伝えています。初年度からNHKマイルCの覇者カレンブラックヒルを出し、その後もコパノリチャード(高松宮記念)、メジャーエンブレム(阪神JF、NHKマイルC)、レーヌミノル(桜花賞)とG1馬を輩出。アドマイヤマーズ（NHKマイルC、香港マイル）、レシステンシア（阪神JF）の活躍も記憶に新しいところです。また、ダートでもブルドッグボス(JBCスプリント)、ノーヴァレンダ(全日本2歳優駿)といった交流G1馬を出している大種牡馬です。

母系を見ますと、母アースシンボルは4勝を挙げてマーメイドS3着の活躍馬。半姉アースヴィグラスはJRAのダート1200mで2勝、アースエアブリーズは浦和で1勝を挙げています。伯母コスミモールは新馬、マリーゴールド賞、ダリア賞と3連勝し、新潟2歳Sで3着。叔父にはラジオNIKKEI賞2着のミュゼゴーストがいます。3代母のトリプルタイムは芝の中距離で3勝。5代母は桜花賞馬ホースメンテスコで、一族からは岩手の重賞を席捲し、南部杯2着など交流G1でも活躍したバンケーティングなども出ています。

本馬は2021年11月13日に東京芝1600mの新馬戦でデビュー。ゲートの出は互角でしたが、その後のダッシュはひと息で、後ろからの競馬となり、3コーナーでは最後方という位置取りとなりました。それほど前からは離されない位置で直線を向きましたが、そこからの反応ももうひとつで、そのまま最下位の10着に終わっています。
2戦目の中山芝1600m戦でもダッシュが甘く後方からの競馬となりましたが、初戦と比べるとしまいは脚を使えており、16頭立ての13着ながら着差的には1秒6差と詰めることができました。3戦目の中山芝1800m戦では、ここ2戦と比べて流れに乗った競馬ができて、1秒7差の10着。だいぶ内容が良化してきましたが、さらに距離を延ばした4戦目の中山芝2200m戦では脚を使えず最下位の11着。距離も長かったのかもしれません。
その後はひと息入れ、5月の新潟ダート1800戦で復帰しました。スタートがひと息で最後方からの競馬となりましたが、しまいは差を詰めて13頭立ての11着。前走の東京ダート1600m戦ではブリンカーを着用しましたが、やはりダッシュがつかずに後方から。それでも3、4コーナーで差を詰め、直線は大外に持ち出してメンバー上位の上がりタイムをマーク。結果は16頭立ての12着ですが、着差も詰めてきました。

その前走後、右前球節に腫れ、熱感があり、ダクの歩様も良くないため、エコー検査を行いましたが、特に問題はなし。レントゲン検査でも異常は見つかっていませんが、このタイミングでオークションに出品することにしました。なお左前肢には骨瘤がみられます。添付の画像をご確認ください。
馬格のある馬ですが、まだ全体的にしっかりしてこないぶん、序盤の加速力に課題を残している現状。それでもラストは徐々に脚を使えるようになってきています。全体的に力をつけてくれば、もっと流れに乗った競馬ができるようになるでしょう。母が6歳時に重賞で活躍したことを考えれば、まだまだこれからの馬といえます。
現状渡しのノークレームノーリターンでお願いいたします。記載事項に関するキャンセルには応じられません。


※南関東4競馬場への転入はできません。

※阿見TC内セグチレーシングステーブル（茨城県稲敷郡阿見町福田）に在厩しており、預託料は8,800円/日（税込）です。
6月11日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：飯田　訓大