オメガラブロッシュ　Omega la Broche　　牝　３歳　　※中央競馬　登録抹消

父ストロングリターンは6歳時に当時の日本レコードタイムで安田記念を制覇。スタッドイン後の2017年には新種牡馬として二世が真っ先に勝ち名乗りを上げました。中央では現在OP特別 3連勝中のプリンスリターン（シンザン記念2着、アーリントンC3着、函館2歳S3着、朝日杯フューチュリティS5着）をはじめとして、ツヅミモン（シンザン記念2着）やペイシャルアス（カンナS）やフラリオナ（ききょうS2着）、地方でもテツ（金沢重賞・MRO金賞）やジェッシージェニー（金沢・名古屋・佐賀重賞3勝）、クロールキック（水沢重賞・スプリングC、寒菊賞）、フレアリングダイヤ（大井重賞・金盃2着）、グランフォロミー（水沢重賞・東北優駿2着）といった産駒たちが全国の重賞やOPレースを賑わせるなど、芝はもちろんダートもまったく苦にしないことから、玄人好みの頼れる存在として人気を博しています。

一方、母系を見ますと、おばヌーヴォレコルトはオークス馬で米G3レッドカーペットHを勝ち、香港C2着と海外でも活躍。その全弟オーケストラは中央3勝、全妹オメガロマンスは中央2勝、半妹も中央で新馬勝ちするなど、母のきょうだいは総じて優秀です。祖母オメガスピリットも中央の短距離で3勝を挙げており、その半姉にはファンタジーS、チューリップ賞2着、阪神3歳牝馬S3着のゴッドインチーフ。近親にはJBCクラシックを勝った南関東を代表する名馬ミューチャリーや、門別で重賞11勝を挙げ、兵庫ジュニアグランプリ2着など交流重賞でも活躍したオヤコダカがいます。一族からは欧州のG1活躍馬も多数出ており、非常にスケールの大きい牝系となっています。

2021年11月14日の阪神・2歳新馬（芝1600m）でデビュー。好スタートを切り、道中は先頭から2～3馬身差の好位置につけると、4コーナーでは3番手に上がり、先頭を射程圏内に入れましたが、追い出すと思うような伸びが見られず惜しくも6着での入線。それでも出走した牝馬の中では最先着でしたし、初戦としては悪くない内容でした。続く2戦目の12月4日、阪神・2歳未勝利牝（芝1600m）では前走より走破時計を1秒6も短縮しましたが11着。この2戦の内容から、芝での切れ味、瞬発力勝負は不向きと判断し、3戦目からはダートへ矛先を変更しました。

3戦目が6着、4戦目が9着と、すぐには結果が出ませんでしたが、3ヵ月の休養を挟んで立て直した2走前、6月11日の中京・3歳未勝利（ダ1400m）では、後方でうまく溜めが利き、最後の直線で追い出すと一完歩ごとに加速。残り200mからの脚色が非常に目立ち、3着争いを繰り広げながらゴールしました。惜しくも4着でしたが、上がり3ハロンタイムはメンバー中2位。また走破時計の1分25秒6は、1週前の同条件2鞍の勝ちタイム（1分25秒4、1分25秒2）と遜色なく、メンバー次第では勝ち上がっていたかもしれないと思わせるものでした。

前走の6月26日、阪神・3歳未勝利（ダ1400m）はいつもよりテンションが高めで、パドックでは時より小走りになるなど、ちょっとカリカリしている様子でした。一度レースを使ったことで、気が入りすぎてしまった面があったのかもしれません。再び終いに賭ける競馬を試みましたが、直線で思うように伸び切れませんでした。先行勢が残りやすい展開だったことや、あと結果論になりますが、6月11日のレースのように、多少距離ロスをしても外を回して気分良く走らせてあげた方が、この馬の気性には合っていたのかもしれません。

3歳未勝利番組が終了に近づき、今後は節を空けないと出走することは困難な状況で、しかも今後の開催地である小倉、福島、新潟、函館、札幌には、本馬の現状のベスト条件であるダート1400mのコース設定がないことなどを考慮し、このタイミングでのオークション出品を決断いたしました。まだまだ幼い部分を見せるなど、成長途上の段階であることは間違いなく、今後の心身の成長次第では活躍の余地があると思います。そんな現状でも、最終追い切りではいつも栗東坂路で4F55秒0を切っていましたし、2走前のように未勝利勝ちレベルの時計でも駆けていました。潜在能力は高いものがありそうです。

また先述の通り、ヌーヴォレコルトの姪にあたる良血馬でもありますので、将来の繁殖牝馬候補としてもご検討いただければ幸いです。

なお現在、右前にソエがみられますが、痛みや熱感はありません。また、全身に皮膚病もみられます。現状渡しのノークレームノーリターンでお願いいたします。記載事項に関するキャンセルには応じられません。


※南関東3競馬場（川崎・船橋・浦和）への特例転入が可能です。

※島上牧場（滋賀県栗東市荒張）に在厩しており、預託料は7,700円/日（税込）です。
7月2日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：原　禮子