ジュングローリー　Jun Glory　　牡　３歳　　※中央競馬　登録抹消

父エピファネイアはオークス馬シーザリオの子としてデビュー前から評判を集め、無傷3連勝でラジオNIKKEI杯2歳Sを制覇。翌春は皐月賞、日本ダービーと連続して2着に泣きましたが、秋の菊花賞でクラシック制覇を成し遂げました。4歳時のジャパンCでは、ジャスタウェイに4馬身差をつける圧勝。前進気勢が強すぎる面もありましたが、うまくコントロールできたときに発揮するパフォーマンスは圧巻のものがありました。種牡馬としても、初戦度から無敗の3冠牝馬デアリングタクトを送り出すなど、上々のスタート。他にも、菊花賞2着、AJCC勝ちのアリストテレスなど重賞での活躍馬が出ており、2世代目から皐月賞、天皇賞・秋、有馬記念を制したエフフォーリア、3世代目から2歳女王サークルオブライフと続々G1馬が誕生しています。JRAでの勝ち上がりは圧倒的に芝が多くなっていますが、父シンボリクリスエスがダートの一流馬を出していることを考えれば、今後はダートの活躍馬を送り出す可能性も十分にあるでしょう。

母系を見ますと、母ブランダルジャンは園田で2勝。伯父にブレイズアトレイル(京成杯AH2着)、ジャイアントリープ(京都新聞杯3着)といった重賞活躍馬がいて母のきょうだいは優秀です。母のいとこには芝、ダートを問わずに5勝を挙げ、札幌記念で2着のナリタハリケーンや、全日本2歳優駿2着のランリョウオーなどがおり、祖母ラフィントレイルの半弟には阪神大賞典を勝ったギュスターヴクライ。3代母は秋華賞を勝ち、ジャパンC2着のファビラスラフインという血統で、近親にオープンクラスでの活躍馬が多数おり、地方競馬でも多くの白星を挙げている一族です。

本馬は2021年11月7日に東京ダート1600mの新馬戦でデビュー。スタートの一歩目は速くありませんでしたが、ジワッと加速して中団で運びました。4コーナーでもそこまで差のない位置で回りましたが、直線を向いて追い出されてからの反応がもうひとつ。最後は脚が上がってしまい、最下位の10着に終わりました。
続く同舞台の2戦目もレースぶりは大きく変わらず、16頭立ての15着に終わってタイムオーバーに。そのため復帰後は芝を使いましたが、2戦して結果が出なかったため、再びダートへ。すると、5戦目となった6月の東京1600m戦では後方から外を回ってラストも脚を使い、15頭立ての10着まで追い上げてゴール。2歳時から時計を4秒以上短縮し、着差も大きく詰めてきました。
ところが、前走の福島1700m戦では中団を手応えよく追走しながら勝負どころでギアを上げることができず、直線の伸びも欠いて最下位の14着。3走成績による出走制限を受けてしまい、今回のオークション出品を決めました。
まだ力をつけきっていないぶん、走りにもムラがあり、成績は上がってきませんが、今後もコンスタントに競馬を使っていけそうですし、キャリアを積みながら成長していけるのではないでしょうか。血統的にも伸びしろを感じさせますし、新天地で素質を開花させてくれるものと期待しています。


※南関東4競馬場への転入はできません。

※阿見TC内セグチレーシングステーブル（茨城県稲敷郡阿見町福田）に在厩しており、預託料は8,800円/日（税込）です。
7月9日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：河合　純二