エムズフラッシュ　M's Flash　　牡　３歳　　※中央競馬　登録抹消

父エイシンフラッシュは第77代の日本ダービー馬。古馬になってからはなかなか勝ち切れない競馬が続きましたが、天皇賞・春や有馬記念で2着とトップクラスの活躍を続け、天覧競馬となった5歳秋の天皇賞・秋では、ミルコ・デムーロ騎手を背に2度目のGⅠ制覇を達成しました。6歳になってからも現役を続け、秋には毎日王冠を優勝。国内だけでなく、ドバイワールドCに挑戦して6着、香港のクイーンエリザベス2世Cで3着とレベルの高い走りを見せています。産駒のデビューは2017年。コスモイグナーツがアイビーSを勝ち、エイムアンドエンドが共同通信杯3着と初年度産駒が父の名を高めます。2022年には京成杯をオニャンコポンが勝ち、待望のJRA重賞初制覇も果たしました。全体的には芝向きの産駒が多いなか、地方競馬の重賞勝ち馬が多く、短距離から中距離まで距離適性もさまざま。古馬になって本格化気配を示す産駒も目立っています。

母系を見ますと、母メメクザリアーナは未出走ですが、その半妹のピエナトビーズは園田で8勝、半弟のピースフルサンデーはJRAの芝で勝ち上がりました。祖母ピエナビーナスは5勝を挙げ、クイーンSを勝った一流馬。3代母オープニングタイトルのきょうだいにはイタリア2000ギニーなどを勝って種牡馬入りしたキャンディグレンや、愛ダービートライアル勝ちのアシュリーパークなどがおり、近親に欧州の活躍馬が多数。さらに溯れば、愛1000ギニー勝ち馬モアソーや、種牡馬パナマシティなども同門となります。

本馬は2021年12月12日に阪神芝1600mの新馬戦でデビューし、ハナを切るスピードを見せたものの17頭立ての12着まで。そこから徐々に距離を詰めて、3戦目の小倉芝1200m戦では二の脚を利かせて再びハナを奪い、馬場の悪い内を避けて外を回って直線を向くと、勝ち馬に並びかけられてからもうひと伸びするようなところも見せて1馬身差の2着でゴール。短距離戦で大きな変わり身を見せました。

その後も間隔をあけながら芝1200m戦を2戦し、控える競馬でも脚を使って2戦ともに1秒差と大崩れせずに走りました。前走は目先を変えて小倉ダート1000m戦に出走しましたが、中団から内を回ってロスなく競馬したもののラストは伸びきれずに14頭立ての13着。騎乗した幸騎手によると、「ダートは合わないかも」とのことでした。やはりベストは芝1200mといった印象ですが、激戦区である芝の短距離はなかなか使えないため、このタイミングでのオークション出品を決めました。

性格的には素直で追い切りでもいい動きを見せてくれる馬です。あくまで芝にこだわれば、活躍できる舞台は盛岡などに限られてしまうかもしれませんが、中央の未勝利戦で2着になった力のある馬ですし、新天地でも持ち前のスピードを生かして活躍してくれるものと期待しています。

なお現在、四肢に皮膚病、両前（特に右前肢）にわずかな熱感がみられます。現状渡しのノークレームノーリターンでお願いいたします。記載事項に関するキャンセルには応じられません。


※さく癖があります。

※南関東4競馬場への転入が可能です。

※島上牧場（滋賀県栗東市荒張）に在厩しており、預託料は7,700円/日（税込）です。
7月9日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：本谷　兼三