アオヒメ　Ao Hime　　牝　３歳　　※中央競馬　登録抹消

父イスラボニータはいちょうS、東京スポーツ杯2歳S、共同通信杯、そして皐月賞と4連勝でクラシックのタイトルを獲得し、1番人気で迎えた日本ダービーは3/4馬身差の2着。秋のセントライト記念快勝後、勝ち星からは見放されたものの、3、4歳時の天皇賞・秋で3着、4、5歳時のマイルCSでは3着、2着と常にトップクラスの活躍を見せ、6歳時のマイラーズCで久々の勝利を収めると、ラストランとなった阪神Cで6つ目の重賞制覇を果たし、引退の花道を飾っての種牡馬入りとなりました。初年度は170頭にのぼる種付けオファーを集め、その初年度産駒たちが昨夏よりデビュー。6月門別の新馬戦においてショウリノマイが楽々と産駒初勝利をマークすると、7月福島・2歳新馬戦ではニシノレバンテ（黒松賞、福島2歳S2着）がこちらも1番人気に応えてJRA初勝利、2歳時に早くも2勝を挙げていたプルパレイが今春のファルコンSを快勝して重賞初制覇を収め、バトルクライが青竜S、ユニコーンSともに3着と好走しています。フジキセキの有力後継馬として完成度の高さはもちろん、豊かな成長力にも大いなる期待が寄せられています。

一方、母系を見ますと、母ルナジェーナはダート短距離で中央5勝を挙げた活躍馬。兄姉も、中央5勝を挙げてオープンまで出世したルナキッズや、芝で3勝を挙げ、ジュニアC4着のエスユーハリケーン、佐賀で21勝を挙げたキングリホリホなどが活躍しています。いとこのシゲルササグリは中央5勝を挙げて巴賞で3着。近親には米国で重賞2勝を挙げ、G1でも好走したMythical Powerがいます。曾祖母Shimmyはデルマーオークスの3着馬で、その孫には米国でG1マンノウォーSを勝ったTwilight Eclipse。米G2ブリーダーズフュチュリティなどに優勝し、日本で種牡馬となったスラヴィックなども同じファミリーにあたります。

2020年の北海道セプテンバーセールにて264万円で落札。体質に弱いところがあり、デビューが遅れてしまいましたが、5月下旬に帰厩し、5月29日より坂路で時計を出し始めました。6月16日には自己ベストとなる53.4-38.6-25.0-12.4を美浦坂路で計時。6月19日からは南Wコースに場所を移し、併せ馬では追走から先着するなど、なかなかの動きを見せていました。

デビュー戦となった7月3日の福島・3歳未勝利（芝1200m）では、レース経験馬を相手に、調教量、ならびに時計や内容から、16頭立ての6番人気の高支持。未知の魅力に注目が集まりましたが、最後方追走から、最後の直線で右前肢跛行によりまさかの競走中止となりました。
幸い骨や腱などに問題はなく、右前管骨骨膜炎とのこと。ソエなので、しっかり休ませてあげれば快方に向かうでしょう。ただ、3歳未勝利番組終了まであと1ヵ月程度ということを考えると、これ以上の続戦はかなりの困難が予想されます。そこで続戦を諦め、今回のサラブレッドオークションに出品する運びとなりました。脚元が固まって、しっかりしてくれば、地方なら十分やれる可能性があると思います。
現状渡しのノークレームノーリターンでお願いいたします。記載事項に関するキャンセルには応じられません。


※2022年7月3日の競走中に疾病（右前肢跛行）を発症したため、最後の直線コースで競走中止しています。

※南関東4競馬場への転入はできません。

※松風馬事センター（茨城県稲敷郡美浦村受領）に在厩しており、預託料は7,700円/日（税込）です。
7月16日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：大野　淳史