エレウテリア　Eleutheria　　牡　３歳　　※中央競馬　登録抹消

父ベーカバドはフランスで生産、調教され、2歳時はデビュー3連勝でG3シェーヌ賞に優勝。3歳以降は主にC・ルメール騎手が手綱を取り、7月のパリ大賞でG1初制覇を飾ると、秋はG2ニエル賞にも優勝。凱旋門賞の有力候補に挙げられましたが、本番はワークフォースの4着に終わりました。その後は米国に遠征してBCターフに挑戦し3着。4歳初戦のあと故障のため引退となり、G1タイトルは1つだけでしたが、常に高いレベルの活躍を見せた一流馬です。引退後は日本で種牡馬入り。産駒のJRA初勝利を挙げたエネスクが北海道2歳優駿3着、全日本2歳優駿5着となるなど、初年度からダートでの活躍が目立っており、地方競馬の重賞勝ち馬も続々と輩出しています。また、門別でデビューしたダブルシャープは、クローバー賞1着、札幌2歳S3着と好走したあとJRAに移籍して芝で活躍。逆にアップクォークはJRAの芝で5勝を挙げたのち地方に移籍し、岩手で重賞勝ち。3歳時はダート、古馬になってからは芝の短距離で活躍するタイセイアベニールなど、芝、ダートの双方で活躍するタイプも目立ちます。古馬になって本格化する馬が多く、早い時期から走った馬でも息の長い活躍ができており、成長力も産駒の大きな武器でしょう。

母系を見ますと、半兄アルームスクレトがJRAのダートで1勝を挙げているほか、きょうだい2頭が地方競馬で勝ち上がり。全兄タカラジマは名古屋で2勝を挙げています。母ブラストスフトはJRA0勝でしたが、伯父にJRAで6勝を挙げたのち、岩手に移籍して2勝を挙げたソーユアフロストがいるなど、母のきょうだいは中央、地方で多くの白星を挙げています。祖母バルチックチルは米国で走り芝、ダートの双方でリステッドレースに優勝。3代母コールドハーテドも米国のリステッドレース勝ち馬で、一族には米G1ゲイムリーHやイエローリボンSを勝ったトランクイリティレイク、米G1エディリードHなどを勝った種牡馬となったアフターマーケットなど多数の一流馬が名を連ねています。

本馬は2021年7月4日に福島芝1800mの新馬戦でデビュー。ゲート入りを嫌がるようなところがあったうえ、大外枠からの発走でスタートダッシュも鈍く、後方からの競馬となりました。向こう正面では最後方という位置取りとなってしまい、そこからなかなかポジションを上げることができず、16頭立ての15着でゴールしています。
2戦目の新潟芝1800m戦もゲートの出がひと息で最下位の11着に終わりましたが、3戦目の中山芝1800m戦では最内枠からポンと好スタートを切って好位の内でロスなく運び、直線もしぶとく食い下がって5着を確保。のちに勝ち上がった4着馬とは0秒1差と好内容の走りを見せました。
ただ、その後もゲートはなかなか安定せず、ここ2走はゲートの中で足踏みして少し出負けしてしまい、先行策がとれていません。ゲート練習はしていますが、なかなか上達してこない現状です。
なかなか能力を出し切れないままオークション出品となりますが、初戦を除けばそこまで大きく負けてはいません。尾持ちができる地方競馬ならゲートが改善される可能性がありますし、ダートは経験していませんが、血統的には十分に適性があると思います。新天地で流れに乗った競馬ができるようになれば、変わり身を見せても不思議はないでしょう。


※2021年7月4日の競走にて、枠入り不良となっています。

※南関東3競馬場（川崎・船橋・浦和）への特例転入が可能です。

※阿見TC内セグチレーシングステーブル（茨城県稲敷郡阿見町福田）に在厩しており、預託料は8,800円/日（税込）です。
7月16日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：(有)和田牧場