ソフィアコール　Sophia Cor　　牝　３歳　　※中央競馬　登録抹消

父キズナは2013年の日本ダービー馬。毎日杯、京都新聞杯と連勝して挑んだ大一番で、武豊騎手を背に鮮烈な追い込み勝ちを決めました。秋にはフランスに遠征し、初戦のニエル賞では、英ダービー馬のルーラーオブザワールドを破るという快挙を果たしました。凱旋門賞制覇も期待されましたが、怪物トレヴの前に4着という結果に終わっています。古馬になってからは故障にも泣かされ、重賞勝ちは大阪杯のみでしたが、ディープインパクトの後継として大きな期待をかけられて種牡馬入り。初年度からビアンフェ、マルターズディオサ、ディープボンドなどJRAで重賞ウイナーを輩出し、アカイイトがエリザベス女王杯を勝ってG1初制覇を果たしました。2世代以降もバスラットレオン、ファインルージュ、ソングラインなどが活躍しています。また、北海道2歳優駿に優勝したキメラヴェリデのようにダートの重賞勝ち馬も出しており、2020、21年は地方競馬でも200勝以上。海外で活躍する産駒も多く、非常にオールマイティな種牡馬と言えそうです。

母系を見ますと、母アルマシャウラは新潟芝1600mで新馬勝ち。きょうだいは姉2頭が地方競馬で勝ち上がっており、いとこには東海S、平安Sと重賞2勝を挙げたアスカノロマンがいます。母のきょうだいは6頭がJRAで勝ち上がり、伯父メイショウエイシはダートで4勝。3代母Deviltanteの半妹にはオープンを含む4勝を挙げ、フラワーC2着のレディボナンザがおり、近親にはシンザン記念を勝ち、日本ダービー3着のアントニオバローズ、ファルコンSを勝ったタガノアザガル、兵庫チャンピオンシップ2着のタイセイシュバリエなど日本の重賞活躍馬が名を連ねます、さらに溯れば、名種牡馬デインヒルやマキャヴェリアン、オーペンなども同門。世界的な名牝系と言えそうです。

本馬は2022年2月5日に東京芝1800mの3歳新馬戦でデビュー。互角のスタートから中団を進み、勝負どころも手応えを残して直線を向くと、馬群の中でしぶとく脚を使って8着でゴールしました。2戦目の阪神芝1600mは17頭立ての11着と着順こそ下げましたが、着差は初戦と同じ1秒5差でした。
3戦目から舞台を替え、中京のダート1800m戦に出走すると、好位の内で砂を被っても集中力を乱すことなく追走。勝負どころで力強くポジションを上げると、直線は外に進路を切り替えながらもしっかり脚を使って差を詰めて、0秒2差の2着でゴール。ダートで一変しました。
ただ、続く阪神ダート1800m戦では1番人気に支持されたものの、大外枠が響いて位置取りが悪くなり5着まで。前走の小倉ダート1700m戦も後方の位置取りとなり、重馬場で前も止まらずに12着に終わりました。
いかにもキズナ産駒の牝馬らしく気難しい面があり、それがカイ食いにも影響している可能性があります。そのぶん、なかなか馬体重を増やせていませんが、JRAで勝ち上がり目前までいったように能力は間違いありません。即戦力としての期待はもちろん、キャリアを重ねて落ち着きが出てくれば、体力面の強化にもつながり、さらに上を目指していくこともできると思われます。
なお現在、全身に皮膚病がみられます。


※南関東4競馬場への転入が可能です。

※島上牧場（滋賀県栗東市荒張）に在厩しており、預託料は7,700円/日（税込）です。
7月23日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：高瀬　正志