スカイエメラルド　Sky Emerald　　牝　３歳　　※地方競馬　在籍

父ブラックタイドはスプリングSの勝ち馬で、歴史的名馬ディープインパクトの全兄にあたる良血馬。スタッドイン後は、シャパンC、有馬記念などG1・7勝を誇るキタサンブラックを筆頭に、テイエムイナズマやタガノエスプレッソ（ともにデイリー杯2歳S）、マイネルフロスト（毎日杯、日本ダービー3着）、ライジングリーズン（フェアリーS）、フェーングロッテン（ラジオNIKKEI賞）、コメート（ホープフルS2着、日本ダービー5着）、フィールザスマート（ジャパンダートダービー3着）、ディープダイバー（橘S、朝日杯フューチュリティS5着）、シャイニーガール（スイートピーS、エルフィンS）、エブリワンブラック（ダイオライト記念2着）、ブラックオニキス（札幌2歳S2着、紫苑S4着）らを送り出した他、昨年から今年にかけて名古屋の重賞を5勝しているトミケンシャイリ（駿蹄賞、東海ダービー、秋の鞍、マイル争覇、梅見月杯）など、地方競馬でも全国各地で多くの重賞ウイナーが誕生しているように、“芝もダートも走れるディープインパクト”として、そのポテンシャルの高さをアピールしています。

一方、母系はロベールパパン賞やアベイドロンシャン賞、グロット賞を制するなどフランスで大活躍を遂げたSly Polaに遡る、欧州で枝葉を広げる有力ファミリー。おじに豪G1馬Pornichet（BRCドゥームベンCなど重賞3勝、仏2000ギニー3着、ATCジョージメインS3着）、近親には仏G1馬Porlezza（モーリスドゲースト賞など重賞3勝）、仏G2勝ち馬ポントテレーザ（ケルゴルレイ賞、ロイヤルオーク賞3着）や仏重賞勝ち馬Pontenuovo（カブール賞、モルニー賞3着）などG1の舞台における活躍馬たちがズラリと顔を並べています。

2019年のセレクトセール・当歳部門において1,728万円で落札。JRAの木村哲也厩舎（デビュー戦のみ岩戸孝樹厩舎）に所属し、デビュー戦となった2021年10月の東京・2歳新馬（芝1400m）では単勝4番人気に推されるなど、将来が楽しみな逸材でした。しかし、JRAでの3戦は前目のポジションでレースを進め、折り合いを欠くこともなかったものの、途中からポジションを下げ始め、直線でも巻き返すことができないレースぶり。心身の成長や、基礎体力の強化が必要で、それにはある程度時間を要することが予想されたことから、早めに高知への移籍を決断しました。しかし、その高知でも7戦を消化し、思うような結果が得られていない状況で、今回のオークションに出品した次第です。JRA在籍時、430㎏前後だった馬体は、現在440㎏前後まで成長しているように、まだまだ伸びしろと変わる余地があると思いますし、砂質、コース形態や相手関係など、条件が変われば、今までと違った一面を見せてくれるかもしれません。

【本馬についての現状説明】
非力な面があるため、高知のパワーを要する重たいダートは本質的に合いませんでしたね。また、キックバックで飛んでくる砂の重たさ、痛さも、本馬の戦意を喪失させる要因のひとつだったと思います。軽い砂質の競馬場に移籍すれば、チャンスがあるかもしれません。（高知競馬・國澤輝幸調教師）


※南関東4競馬場への転入はできません。

※高知競馬場・國澤輝幸厩舎（高知県高知市長浜宮田）に在厩しています。預託料につきましては、サラブレッドオークション事務局にお問い合わせください。
7月23日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：保坂　和孝