ノブナガ　Nobunaga(USA)　　牡　４歳　　※地方競馬　在籍

父ジオポンティは米国で生産、調教され、2歳時はデビュー連勝で挑んだBCジュヴェナイルターフで8着に終わりました。3歳初戦のG3ヒルプリンスSで重賞初制覇を飾り、同年は重賞3勝。4歳時のフランクEキルローマイルでG1初制覇を飾ると、そこからG1を4連勝。5、6歳時にもG1タイトルを積み重ねており、米国の芝マイル～中距離路線で息の長い活躍を見せた名馬です。種牡馬としては初年度からBCスプリントなどを勝って日本で繋養されているドレフォンを送り出しており、日本に輸入された産駒もアメリカンヘブンやスペードクイーンがJRAで勝ち上がり。シャトル種牡馬として供用されたオーストラリアでも活躍馬を送り出しています。

母系を見ますと、母はTipperary Moonは米国で2勝。半兄にG3カナディアンダービー3着のLine Change、半姉には米G3ウィニングカラーズS3着のUpset Brewingがいるなど、きょうだいは北米で堅実に走っています。伯父には米G2ベストパルSなどを勝ったPerfect Moonがおり、4代母ケイスグッズも米国の重賞勝ち馬。近親には米国の重賞、リステッドレース勝ち馬が多数いるだけでなく、アルゼンチンのG1ウイナーも名を連ねており、多くの種牡馬も送り出している名門となっています。

本馬は2020年8月21日に大井1400mの新馬戦でデビュー。2番人気に支持され、ハナを切るスピードを見せましたが、ラストは粘り切れずに10頭立ての4着に終わりました。それでも実戦を一度経験した上積みは大きく、2戦目は同舞台の2歳65万条件戦で8馬身差の圧勝。初戦から時計も大きく詰めて、スピード能力の高さを示しました。
その後は9カ月近く休養。3歳6月の復帰後は少しモタモタしましたが、一戦ごとに馬体が絞れて内容が良化し、8月に1600mの3歳308万条件戦では0秒1差の2着。その後も3歳同士ではそう差のない競馬をしましたが、古馬混合のC1クラスに入ってからはなかなか成績が上がらず、今春に岩手競馬に移籍しました。
移籍後はB2クラスで掲示板を確保したり、1秒差以内の競馬もできていましたが、ここにきて成績が上がっておらず、C1に降級後ももうひとつ。使い詰めできていて、ちょうどリフレッシュの時期でもあり、頭数整理の意味もあって今回のオークション出品となります。
父のGio Ponti自身、5歳、6歳になっても活躍した晩成型ですし、馬格もあってもう一段馬が良くなってきても不思議はありません。気性面がネックで、なかなか真面目に走ってくれないようなところがありますが、もともと能力は高い馬。新天地の水が合えば、もっとやれていい馬です。

【本馬についての現状説明】
気性面では追い切りも嫌々走っているようなところがあり、ダラダラした動きになってしまいます。ブリンカーを着用するなどいろいろと試行錯誤はしましたが、あまり変わってこない現状。走るフォームはいい馬ですし、馬格があって丈夫な馬。条件のいい舞台なら変わり身があっても不思議はありません。（盛岡競馬・橘友和調教師）


※2022年2月7日の大井競馬にて、右後肢跛行を発症し出走取消となっています。

※南関東4競馬場への転入はできません（大井競馬在厩不可・退厩手当受給のため）。

※盛岡競馬場・橘友和厩舎（岩手県盛岡市新庄上八木田）に在厩しています。預託料につきましては、サラブレッドオークション事務局にお問い合わせください。
7月23日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：稲場　澄