サーニア　Sarnia　　牝　２歳　　※地方競馬　在籍

父ヴァンキッシュランは名馬ディープインパクト×6連勝で仏G1オペラ賞を制したリリーオブザヴァレー（その父Galileo）から成る良血を誇り、当歳時にセレクトセールにおいて1億9,950万円という高額で落札。3歳1月に待望の初勝利を挙げると、春にはアザレア賞、G2青葉賞と2連勝を飾り、続く日本ダービーでは13着。その後は脚部不安に見舞われ、2018年にスタッドインしました。種付け頭数は3年連続20頭前後。昨年より初年度産駒が順次デビューしており、中央ではトーセンヴァンノ（コスモス賞、札幌2歳S3着）、地方では盛岡の重賞を制したギャレット（若鮎賞、ジュニアグランプリ2着）らが頭角を現すなど、これまでに6頭が勝ち名乗り。今年5月にはルックアップが大井のデビュー戦を圧勝し、セカンドクロップからも早々に勝ち馬が誕生しています。

一方、母系を見ますと、母コドウは浦和で1勝。半兄トーセンドナルドも浦和で2勝を挙げています。おじのトーセンナスクラが中央のダート短距離で4勝を挙げるなど母のきょうだいは優秀で、祖母バーガンディレッドも中央の短距離戦で4勝を挙げた快速馬。スピード色の濃いファミリーですが、一族には若駒Sを勝ち、産経大阪杯4着のジムカーナなど中距離の活躍馬も出ており、さらに遡れば、米G1デルマーフュチュリティ勝ちのMusic Merciなどの一流馬も名を連ねています。

6月10日の能試（大井・ダ800m）で53秒1をマークし合格すると、7月14日の大井・2歳新馬（ダ1200m）でデビューしました。コース全面に水が浮いた田んぼのような悪条件でしたが、スタートは五分に出て、直線では最後まで懸命に脚を伸ばし、レース画面から消えることはありませんでした。上がり3ハロンタイムもメンバー中2位となる39秒8で、着順ほど内容は悪くなかったと思います。

2戦目は7月26日の大井・2歳未受賞（ダ1200m）に出走。やはりなかなかのスタートを切り、中団をスムーズに追走していましたが、前走と異なり、外枠からの発走で、終始外々を回されたこともあり、前走のような伸び脚を見ることはできませんでした。

所有頭数の調整に伴い、今回のオークションに出品する運びとなりましたが、心身共にまだまだ幼さが隠せない2歳牝馬。これから調教、レースを積み重ねることで成長してくる余地は十分にあると思います。課題は少なくありませんが、その分、伸びしろがあるとご理解いただければ幸いです。なお、現状渡しのノークレームノーリターンでお願いいたします。

【本馬についての現状説明】
現在は400㎏を切っていますが、入厩した当時は430㎏ありましたので、もう少し体重を上乗せして競馬を使うことができると思います。体力、スタミナ、体重維持に課題があり、奥手でもありますので、まだまだ完成途上。これからのタイプですので、成長を促して欲しいですね。また、ハミに敏感で、頭の高いフォームも改善の余地があると思います。それから、まだ冬毛が残っていて、皮膚病になりやすいところがあります。添付の画像をご確認ください。（大井競馬・高野毅調教師）


※南関東4競馬場への転入が可能です。

※阿見TC内セグチレーシングステーブル（茨城県稲敷郡阿見町福田）に在厩しており、預託料は8,800円/日（税込）です。
8月6日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：島川　隆哉