クンパワピー　Kumphawapi　　牝　３歳　　※中央競馬　登録抹消

父ゴールドシップは函館芝1800mの新馬戦をレコード勝ちして初勝利を挙げ、続くコスモス賞も連勝。その後は重賞で2着が続きましたが、年明けの共同通信杯で待望の重賞初制覇を飾りました。続く皐月賞では4番人気の評価でしたが、荒れた馬場を気にして各馬が外を回すなか、あえて内の経済コースを通って抜け出し完勝。最初の1冠を手にします。続く日本ダービーは5着に終わりましたが、秋には断然人気に応えて菊花賞を制して2冠。暮れの有馬記念では古馬を撃破し、3つめのタイトルを獲得しました。古馬になってからは我の強いところを見せ始め、格下相手に簡単に取りこぼしたり、ゲートを出なかったりと破天荒なところもありましたが、4、5歳時に宝塚記念を連覇、6歳時には天皇賞・春を制覇し、G16勝。近年屈指の個性派としてファンに愛された一頭です。産駒のデビューは2019年。札幌2歳Sでブラックホール、サトノゴールドと産駒がワンツーを決めるなど上々の滑り出しを見せると、2世代目のユーバーレーベンがオークス馬に輝き産駒のG1初制覇。目黒記念を勝ったウインキートスのように、古馬になってから本格化する産駒も目立っています。

母系を見ますと、母イルミナティは3歳新馬戦を勝つなどJRAで4勝の活躍馬。半兄ブラックハーデスはJRA1勝、ソルメンテスは門別、大井、岩手で計6勝を挙げています。母のいとこには皐月賞馬ノーリーズン、重賞2勝のグレイトジャーニーがおり、阪神3歳牝馬Sを勝ったヤマニンセラフィムも同じ一族。さらには、米G1スーパーダービー勝ちのArch、英G1ジュライC勝ちのGreen Desert、BCクラシック勝ち馬Bayernなど、競走馬としても種牡馬としても超一流の名馬を多く出ている世界的な名門牝系です。

本馬は2022年1月23日に中山芝2000mの3歳新馬戦でデビュー。スタートはそこまで速くありませんでしたが、その後はジワッと加速して中団の外に取りつきました。そのまま3、4コーナーでも外を回り、前との差を詰めていく脚を使いましたが、直線では伸びを欠いてしまい、13頭立ての7着でゴールしています。ただ、すでに勝ち上がっている3着馬とは1秒2差で、1番人気の4着馬とは0秒6差。そこまで大きくは離されませんでした。
ただ、2戦目の東京芝2400m戦では脚を使えずに17頭立ての16着。ダートを試した3戦目の中山1800m戦ではタイムオーバーとなりました。その後は芝に戻し、距離を変えながら2戦しましたが、成績が上がってこない現状。前走の新潟芝1400m戦では2度目のタイムオーバーとなり、今回のオークション出品となります。

なかなか適性がつかみづらく、さまざまな条件を試しており、3、4戦目はブリンカーも着用しましたが、大きな変わり身は見られませんでした。牝馬にしては馬格がありますが、ゴールドシップ×メイショウサムソンの配合からもかなりの晩成型で、現時点での完成度はかなり低いのかもしれません。キャリアを積みながら徐々に血統、素質の良さが出てくるのではないかと思います。これといって悪いところのない馬ですし、徐々に馬が目覚めていってくれるでしょう。
なお現在、全身に皮膚病がみられます。添付の画像をご確認ください。


※JRAでの最終出走において「タイムオーバーによる出走制限（2022年8月30日まで平地競走に出走できない）」を受けています。
　　　2022年7月30日（土）　2回新潟1日　3R　3歳未勝利　　芝1400m（良）
　　　結果18着　　タイム1:24.8（1着馬からのタイム差3.9秒、5着馬からのタイム差3.3秒）
転入先の競馬場によって、能力検査・再調教試験を課されますので、必ず各主催者にお問い合わせの上、ご確認ください。

※南関東4競馬場への転入はできません。

※阿見TC内セグチレーシングステーブル（茨城県稲敷郡阿見町福田）に在厩しており、預託料は9,020円/日（税込）です。
8月13日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：ディアレストクラブ(株)