ガリンシャ　Garrincha　　牡　３歳　　※中央競馬　登録抹消

父ディーマジェスティはデビュー3戦目で勝ち上がり。2歳暮れのホープフルSは当日に回避したものの、3歳初戦の共同通信杯をメンバー最速の上がりで差し切って重賞初制覇を飾りました。続く皐月賞では8番人気の低評価を覆して豪快な追い込みを決め、1冠目を手にします。続くダービーでも優勝争いに食い込みましたが、ここはマカヒキ、サトノダイヤモンドに次ぐ3着。秋はセントライト記念を勝って菊花賞に挑み4着と、世代トップの走りを続けました。ただ、その後は展開にも泣かされて結果が出せず、4歳秋に引退が発表され、種牡馬入りしています。産駒のデビューは2021年。7月の函館ダート1000m戦でワンエルメスがJRA初勝利を挙げ、その後もシゲルファンノユメがカンナSで2着。クロスマジェスティはアネモネSに優勝と活躍馬が出ています。地方のダートでも順調に産駒が勝ち上がっています。

母系を見ますと、母ウェンブリーはJRAで堅実に走り、芝1800mで2勝。半兄マイネルレオーネは平地、障害で4勝ずつ挙げて中山グランドジャンプでオジュウチョウサンの3着。トータルソッカーは芝の2000m以上で4勝を挙げています。叔父に共同通信杯を勝ったハンソデバンドがいるなど、母のきょうだいも好成績を残しており、3代母クラウンフォレストは名種牡馬ウッドマンの半妹という血統。一族にはアサティス、リズムなどの輸入種牡馬や、米国の大種牡馬プライヴェトアカウントなどがおり、牝系の優秀さが伝わってきます。

本馬は2022年1月23日に中山芝2000mの3歳新馬戦でデビュー。スタートで少し頭を上げましたが、きちんとダッシュがついて中団で流れに乗りました。3コーナー過ぎにゴーサインが出ると、そこからしぶとく脚を使って追い上げ、直線も前との差を詰めて5着と掲示板を確保。メンバー2位タイの上がりタイムをマークしています。
2戦目以降はダッシュがもうひとつで後方からの競馬が続いており、前走で3走成績による出走制限を受けたこともあって今回のオークション出品となりますが、2走前の東京芝1600m戦ではメンバー中3番目に速い上がりタイムをマークして1秒8差。前走の新潟芝2000m戦でもメンバー上位の上がりで1秒4差と、徐々に末脚が強化されてきている印象です。もともとトモが緩く、それがなかなかパンとしてこないところがありましたが、少しずつ力をつけてきているとみていいでしょう。

芝の経験しかありませんが、ディーマジェスティ産駒はここにきてJRAでもダートの勝ち上がりが目立つようになっており、慣れてくれば十分に対応できると思います。今後もキャリアを積むごとにパワーアップし、心身ともにたくましくなっていけるでしょう。


※南関東3競馬場（川崎・船橋・浦和）への特例転入が可能です。

※松風馬事センター（茨城県稲敷郡美浦村受領）に在厩しており、預託料は7,700円/日（税込）です。
8月13日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：渡邊　隆