フロントウイング　Front Wing　　牝　５歳　　※地方競馬　在籍

父スマートファルコンは逃げて後続を圧倒する強さでJBCクラシック、東京大賞典連覇を含むダートG1を6勝。種牡馬としてもゴールドアリュールの有力後継者としてダート適性の高さを示しており、中央では重賞勝ち馬オーヴェルニュ（東海S、平安S）やシャマル（東京スプリント、さきたま杯3着／母の父は出品本馬と同じアグネスデジタル）を筆頭にアシャカダイキ（クラスターC4着）やリワードアンヴァル（鳳雛S2着、アンタレスS4着）、リヴェルディ（鳳雛S2着）、タイサイ（堺S）、ショウナンアニメ（フェアウェルS）といったOP馬を、地方ではティーズダンク（地方重賞4勝、さきたま杯2着、全日本2歳優駿3着）をはじめ、ブロンディーヴァ（川崎・ローレル賞、大井・優駿スプリント2着）やファルコンビーク（川崎・川崎マイラーズ）、チサット（大井・京浜盃）、ラジアントエンティ（園田・笠松重賞2勝）、アイオブザタイガー（金沢重賞2勝）などの重賞ウイナーを輩出しています。

一方、母系を見ますと、母シェイクラブハートは中央のダート1800mで1勝。半姉トワノホホエミ、半妹ウインリナリアともに地方で勝ち星を挙げています。いとこには日経新春杯、新潟大賞典ともに3着のヤシャマル、アイビスサマーダッシュ3着のレジーナフォルテ、ラジオNIKKEI賞3着のウインフェニックスといった重賞活躍馬がおり、母のいとこにはファルコンSなどを勝ったエーシンホワイティ。祖母ウィンヒストリーの半兄には5勝を挙げて重賞でも活躍したシンコウシングラーがおり、曾祖母はエリザベス女王杯を勝ったタレンティドガール、その半兄には天皇賞・秋などを勝ったニッポーテイオーという血統。日本を代表する名牝系の一つとして、一族には多数の一流馬が名を連ねています。
また、スマートファルコン×アグネスデジタルの配合からは、前出シャマル以外にも、サイバーエレキング（大井重賞・ハイセイコー記念3着、船橋重賞・東京湾C3着）など、複数の勝ち馬が出ています。

2歳早期デビューを果した2019年5月より、現厩舎である川崎の河津裕昭調教師にお世話になり、ここまで37戦を消化。2勝、2着3回、3着6回、4着11回と実に22戦で4着以内に入りました。やや勝ち味に遅い点が玉にきずでしたが、2020年9月から翌年5月まで、休養を挟まず、ほぼ毎月出走するなど、非常に丈夫で、精神的にもタフな一面には頭が下がる思いでした。また初勝利となった2021年4月21日の川崎・勇気凛凛賞（ダ900m）、2勝目となった今年1月21日の浦和・初春特別（ダ800m
）で見せた抜群のスピード能力が示す通り、抜群のスタートセンスと先行力の持ち主だったからこそ、37戦中22戦で4着以内に好走できた要因でした。

今回、この酷暑で明らかに調子を落としており、本来のスタートダッシュが見られないことから休養を挟むことになり、新たなオーナー様へバトンを渡すには最適のタイミングと判断し、今回のオークションに出品する運びとなりました。まだまだ頑張れる年齢ですし、この馬の武器はどこに行っても通用するものがあると思います。ぜひ入札をご検討ください。よろしくお願いいたします。

【本馬についての現状説明】
今年3月から7月にかけてリフレッシュを挟んだものの、復帰後は休養前のパフォーマンスが見せられていません。休養に入る直前のレースは469㎏でしたが、前走は452㎏だったように、この暑さの影響が大きいと思われます。馬のことを思うと、いたずらに続戦して体重が減り続けるよりも、涼しくなるまで待ったほうがいいと判断しました。3走前、レース直前に競走除外になったのは、休み明けだったことに加え、少しスクミ気味で、動きが硬かっただけ。厩舎に戻って詳しくチェックしましたが、特に問題はなく、その後2戦を消化しました。2019年5月のデビュー以来、ずっと所属していた馬なので、思い入れと愛着は非常に強いものがあります。新天地でも頑張ってくれることを願っています。（川崎競馬・河津裕昭調教師）


※2022年7月6日の馬場入場後に馬体に故障を発症したため競走除外となっています。

※南関東4競馬場への転入が可能です。

※セグチレーシングステーブル千葉（千葉県市原市西国吉・大東牧場内）に在厩しており、預託料は9,020円/日（税抜）です。
8月13日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：大島　有志生