ロジマスタング　Logi Mustang　　牝　３歳　　※中央競馬　登録抹消

父フロステッドは米国で生産、調教され、2歳時は1勝のみでしたが、3歳春のウッドメモリアルSでG1初制覇。有力候補の一頭として3冠ロードに駒を進めましたが、ケンタッキーダービーは4着、ベルモントSは2着と3冠馬アメリカンフェイローの前に敗れました。4歳時はドバイに遠征してドバイワールドCで5着。その後、メトロポリタンH、ホイットニーSとG1を連勝し、4歳いっぱいで引退、種牡馬入りしています。まだこれといった大物は出ていないものの、北米の重賞、リステッドレースでの好走馬が目立つようになってきました。日本に輸入された産駒は、ジャスパークローネが橘Sで2着となるなど、芝、ダートを問わずに短距離戦で勝ち上がっています。

母系を見ますと、母ラヴザットマスタングは米国で走り3勝。その半姉には米G3エンデヴァーS3着のフローラルロマンスがいます。祖母プロポーズドは米国でG2を2勝し、G1サンタマリアHでも2着の活躍馬。その全姉には米G1サンタアニタオークス勝ち馬サイレントサイス、半弟には米G3ラホヤH勝ちのプロスペクトパークがいる血統で、さらに溯れば5代母ヴィーガはチリのG1勝ち馬。優秀なスピードとパワーを伝える牝系となっています。

本馬は2020年セレクトセールにおいて1650万円で落札。22年2月6日に東京ダート1600mの3歳新馬戦でデビューしました。好スタートからスムーズに加速もつき、3番手の外をキープして3コーナーへ。直線入り口では先頭に並びかける場面もありましたが、追い出されてからもうひとつ伸びきれず、若干モタれるような面も見せて0秒9差の7着に終わりました。
2戦目の中山ダート1800m戦でも好スタートを決めて先行争いに加わり、3番手につけましたが、向こう正面に入ると急に行きっぷりが鈍り、そのまま最後方まで後退。大きく置かれてしまい、4コーナー付近で息を吹き返して盛り返したものの、16頭立ての13着。メンタル面の幼さが出てしまったような印象でした。
その後は芝を試したり、距離を詰めてみたり、いろいろと条件を試してみましたが、なかなか成績が上がらず2桁着順続き。前走の新潟直線芝1000m戦でも13着に終わって、3走成績による出走制限を受けてしまい、今回のオークション出品となります。
さまざまな条件を試してきましたが、デビュー戦の東京ダート1600mが最も内容が良く、試してはいませんがダートの1300mから1400mあたりが合っているような印象があります。先行力があって地方競馬の小回りコースは向いていると思いますし、そうした武器を生かした競馬で活躍してくれるのではと思います。また、日本のサンデーサイレンス系種牡馬と配合しやすい血統背景ですし、将来は繁殖としても高い価値をもつかもしれません。そのあたりも、ぜひご一考ください。


※南関東4競馬場への転入はできません。

※松風馬事センター（茨城県稲敷郡美浦村受領）に在厩しており、預託料は7,700円/日（税込）です。
8月27日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：久米田　正明