フクチャンクイーン　Fukuchan Queen　　牝　３歳　　※中央競馬　登録抹消

父ロードカナロアは難攻不落とされた香港スプリントを連覇。短距離界の絶対王者として一時代を築き上げると、種牡馬としても初年度から歴史的名牝アーモンドアイ（牝馬三冠、ジャパンC2回、ドバイターフなどG1・9勝）をはじめとして、ダノンスマッシュ（香港スプリント、高松宮記念など重賞8勝）やステルヴィオ（マイルCS、スプリングS、朝日杯フューチュリティS2着）、ダイアトニック（スワンS、阪急杯、函館スプリントS、高松宮記念3着）らを輩出。2世代目以降もサートゥルナーリア（皐月賞、ホープフルS）やレッドルゼル（JBCスプリント、ドバイゴールデンシャヒーン2着2回）、パンサラッサ（ドバイターフ）、Tagaloa（MRCブルーダイアモンドS）、ダノンスコーピオン（NHKマイルC）といったG1ウイナーが誕生するなど、亡きキングカメハメハの強力後継者として令和時代のチャンピオンを担う存在となっています。

一方、母系はMadelia（仏オークス、仏1000ギニー、サンタラリ賞）やMount Hagen（ムーランドロンシャン賞）らを産んだ名牝Moonmadnessを4代母に持つ大物ファミリーで、祖母ミュンシーは仏G1サンタラリ賞の勝ち馬。半兄オメガキングティーは初咲賞など中央で4勝を挙げており、おじにストラタジェム（日経賞2着、天皇賞・春3着）、いとこにシースナイプ（パールS、マーメイドS4着、愛知杯5着）、近親にMersey（仏G1ロイヤルオーク賞）やSubtle Power（米G1ガルフストリームパークBCH）など、活力に満ち溢れています。
また、ロードカナロア×アグネスタキオンの配合からは、サトノウィザード（関越S、富士S2着、若駒S2着）やシンティレーション（若竹賞、フラワーC3着）、ホウオウエミーズ（スピカS、マーメイドS5着）、キャプテンドレイク（淀屋橋S、函館スプリントS5着）、レッドサイオン（春興S）など、多くの活躍馬が出ています。

2020年のセレクトセールにて2860万円で落札。翌年、美浦トレセンに入厩し、調教でバネの利いた軽快な走りを見せるなど、素質の片鱗を感じさせると、デビュー戦となった10月17日の新潟・2歳新馬（芝1200m）では、いきなり2番人気に推されたほどでした。しかし、雨で滑りやすく、パワーも要する馬場となったことが、小柄な本馬に影響したのか、スタートダッシュがつかず離れた後方を追走。直線でジリジリと差を詰めたものの、結果13着となりました。

その後は2ヵ月ほど休養を挟み、体力強化に努め、12月25日の中山・2歳未勝利（芝1600m）に出走。今度は五分に出て、スタートダッシュもまずまずで、道中は中団で末脚を温存すると、最後の直線でインコースから差を詰め、結果8着。上がり3ハロンタイム35秒9はメンバー中3位と、なかなかの脚を使っていました。この2戦目以降は常に芝1600～1800mに出走しており、5月28日の新潟・3歳未勝利（芝1600m）では自己最高となる5着に好走。また、デビュー戦以外は1着馬から1秒3以内の競馬をしているように、タイムオーバーになったことは一度もありません。

今回、3歳未勝利戦への出走が難しくなったことから、中央での続戦を断念し、サラブレッドオークションの場を借りて、新たなオーナー様を探す決断をいたしましたが、特に癖もなく、とても扱いやすい馬と厩舎スタッフの評判は悪くありません。小柄ながらコンスタントにレースを使えるタフな面をのぞかせていましたし、この猛暑の中でも馬体重をキープできている点も好感が持てます。中央で5着の経験があることから、地方競馬なら勝ち負けを意識できるでしょう。

また、先述の通り、祖母がフランスのG1ウイナーという一本筋の通った優秀なファミリーの出身で、しかも父がトップサイアーのロードカナロア。将来は繁殖牝馬として重宝しそうな血統背景であることもご考慮いただければ、非常に幸いでございます。


※南関東3競馬場（川崎・船橋・浦和）への特例転入が可能です。

※阿見TC内リバティホースナヴィゲイト（茨城県稲敷郡阿見町福田）に在厩しており、預託料は11,000円/日（税込）です。
9月3日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：福田　義明