ゼファラス　Zephyros　　牡　３歳　　※中央競馬　登録抹消

父エピファネイアはオークス馬シーザリオの子としてデビュー前から評判を集め、無傷3連勝でラジオNIKKEI杯2歳Sを制覇。翌春は皐月賞、日本ダービーと連続して2着に泣きましたが、秋の菊花賞でクラシック制覇を成し遂げました。4歳時のジャパンCでは、ジャスタウェイに4馬身差をつける圧勝。前進気勢が強すぎる面もありましたが、うまくコントロールできたときに発揮するパフォーマンスは圧巻のものがありました。種牡馬としても、初戦度から無敗の3冠牝馬デアリングタクトを送り出すなど、上々のスタート。他にも、菊花賞2着、AJCC勝ちのアリストテレスなど重賞での活躍馬が出ており、2世代目から皐月賞、天皇賞・秋、有馬記念を制したエフフォーリア、3世代目から2歳女王サークルオブライフと続々G1馬が誕生しています。JRAでの勝ち上がりは圧倒的に芝が多くなっていますが、父シンボリクリスエスがダートの一流馬を出していることを考えれば、今後はダートの活躍馬を送り出す可能性も十分にあるでしょう。

母系を見ますと、半兄のマックスアンはJRAのダートで2勝。半姉フワトロは園田2勝、JRA1勝ののち南関東に移籍し、さらに5勝を挙げています。母ツクバエルドラドはJRAで2戦0勝でしたが、その全兄には米G1ブルーグラスS勝ちのドミニカン、半弟には菊花賞、有馬記念、ジャパンCで2着のサウンズオブアースがいます。祖母ファーストバイオリンは米国で2勝を挙げリステッドレース3着。さらに溯れば、5代母は米国でニューヨーク牝馬3冠を達成した歴史的名牝クリスエヴァート。北米、南米を中心に多数の一流馬を送り出してきたファミリーです。

本馬は2021年6月19日に東京芝1600mの新馬戦でデビュー。互角のスタートから行き脚もついて、道中は中団馬群の中で運びました。手応えは決して悪くなく、直線は外に持ち出してスパートしましたが、新馬戦らしいスローペースからの上がり勝負となり、そこまで速い脚は使えずに16頭立ての13着まで。1着アライバル、2着プルパレイなど、のちの重賞活躍馬も多く出ていた一戦ですし、仕方のない部分もあったと思います。
2戦目からはダートに専念し、3戦目となった3歳3月の中山1800m戦では、後方から長くいい脚を使って追い上げて0秒3差の4着。前残りの展開の中、目立つ脚を使ってメンバー最速の上がりタイムをマークしており、レースぶりが大幅に良化しました。
その後は中山と新潟の1800m戦を走り、8、7着と勝ち負けまでは持ち込めなかったものの、しまいに脚を使うかたちはだいぶ板につき、時計も徐々に詰めてきています。

もともと骨瘤の出やすい馬だったため、間隔をあけながら大事に使ってきました。現在も両前の外側に骨瘤がみられます。添付の画像をご確認ください。そのぶんキャリアもまだ浅く、大きな伸びしろを残していると思います。

もともと馬格もしっかりしている馬ですが、それでも一戦ごとに体を増やしており、まだまだパワーアップが見込めるでしょう。今後は順調にキャリアを積んでいけると思いますし、一戦ごとに成長した姿を見せてくれると思います。2歳の全弟ダンツセリカがセレクションセールで3410万円の値がついたように評価されている血統ですし、十分な変わり身が見込めるのではないでしょうか。


※南関東3競馬場（川崎・船橋・浦和）への特例転入が可能です。

※阿見TC内セグチレーシングステーブル（茨城県稲敷郡阿見町福田）に在厩しており、預託料は9,020円/日（税込）です。
9月17日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：落合　幸弘