フォーエバーシップ　Forever Ship　　牡　３歳　　※地方競馬　在籍

父ルーラーシップは女傑エアグルーヴの仔として生を享け、世界の舞台クイーンエリザベス二世Cにおいて悲願のG1初制覇。種牡馬入り後はファーストシーズンサイアーチャンピオンに輝き、これまでにキセキ（菊花賞、ジャパンC2着、大阪杯2着、宝塚記念2着2回）やメールドグラース（MRCコールフィールドCなど重賞4勝）、ダンビュライト（京都記念、ＡＪＣＣ）、サンリヴァル（皐月賞2着）、リリーノーブル（オークス2着）、リオンリオン（青葉賞、セントライト記念）、ムイトオブリガード（アルゼンチン共和国杯）、フェアリーポルカ（中山牝馬S、福島牝馬S）ら多くの活躍馬を輩出しており、昨年はグロンディオーズ（ダイヤモンドS）、ホウオウイクセル（フラワーC）、ディアンドル（福島牝馬S、葵S）、ワンダフルタウン（青葉賞、京都2歳S）、今年もソウルラッシュ（マイラーズC）や、タイセイディバイン（アーリントンC2着、ファルコンS2着）、アンティシペイト（福島民報杯）、エヒト（七夕賞）、ドゥアイズ（札幌2歳S2着）と好調。初年度から7年続けて200頭を超える種付けをこなす大人気サイアーです。

一方、母系を見ますと、母フォーエバーマークは3歳時にクロッカスSを勝つなど早い時期から活躍し、5歳時にキーンランドCを勝つなど短距離で息の長い活躍を見せた一流馬。そのいとこにはスプリンターズS連覇のレッドファルクスや、マーチSを勝ったサイレントメロディなどがいます。芝で1勝の祖母リトミックダンスのきょうだいには、阪神3歳牝馬Sなど重賞5勝のスティンガー、重賞2勝のサイレントハピネス、オーシャンSを勝ったアーバニティなど活躍馬がズラリ。他にも一族から京都新聞杯勝ちのハギノハイブリッド、菊花賞2着のフローテーションなど、多数の活躍馬が出ている名牝系です。
また、ルーラーシップ×ファルブラヴの配合からは、テトラドラクマ（クイーンC、オーロC）やレインカルナティオ（ムーンライトH）、ヒシゲッコウ（阿寒湖特別、プリンシパルS3着）、グランレイ（朝日フューチュリティS3着）、グランパラディーゾ（金沢重賞・読売レディス杯、スパーキングレディーC5着）など、複数の活躍馬が出ています。

今年2月13日の東京・3歳新馬（ダ1600m）でデビュー。しかし、ゲートの出がひと息で、道中のフォームもバラバラと、いいところなく16着という結果に終わりました。この結果から早々に中央での続戦を断念し、2月24日のサラブレッドオークションに出品されたことから、当方で落札いたしました。

その後は名古屋の現厩舎へ移籍。血統背景から大きな期待を寄せていましたが、地方競馬に舞台を移してもレースぶりに大きな変化はなく、やはり後方のまま見せ場を作れないレースが続いています。8月5日の名古屋・名古屋モーニングフィーバー24（ダ920m）だけ、スタートから4、5番手につけることができ、結果5着に粘りましたが、名古屋で13戦して掲示板に載ったのはその時だけでした。

父ルーラーシップ譲りのガッシリとした馬体が目を引き、中央に在籍した時には、デビュー前に美浦の坂路で54.2-38.7-24.7-12.2という新馬としては水準以上の好時計をマークしたこともありました。何かをキッカケにガラリと変わる可能性は十分ありそうですし、年齢的にもキャリア的にも、まだまだ成長しても不思議ではありません。

【本馬についての現状説明】
今春よりこちらに来て、920mを6戦、1500mを7戦使いましたが、どちらもレース内容に大きな変化はなく、前に行くダッシュ力とスピードがありません。ただ、500㎏超と馬格にも恵まれていていたこともあり、月2戦のペースでレースを使うことができた点は評価できるのではないでしょうか。まだ、3歳馬ですし、お母さんが重賞ウイナーという良血馬なので、今後、何かをキッカケに変わり身を見せてくれればと思います。（名古屋競馬・錦見勇夫調教師）


※南関東4競馬場への転入はできません。

※名古屋競馬弥富トレーニングセンター・錦見勇夫厩舎（愛知県弥富市駒野町）に在厩しています。預託料につきましては、サラブレッドオークション事務局にお問い合わせください。
9月24日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：伊藤　恵介