アイフォーユー　I for You　　牝　３歳　　※地方競馬　在籍

父ヴィクトワールピサは安田記念を勝ったアサクサデンエンの半弟という血統で、デビュー戦こそローズキングダムの2着に敗れましたが、2戦目から快進撃がスタート。3連勝でラジオNIKKEI杯2歳Sを制すると、3歳初戦の弥生賞も完勝し、さらに5連勝で皐月賞制覇を成し遂げます。日本ダービーで3着に敗れると、秋はフランスに遠征。ここでは結果が出せませんでしたが、帰国初戦のジャパンCで3着となると、続く有馬記念ではブエナビスタらを破って2度目のG1制覇。翌年には中山記念勝ちを足掛かりにドバイワールドCに遠征し、日本調教馬初となる歴史的勝利を成し遂げました。4歳いっぱいで引退、種牡馬入りすると、初年度から桜花賞馬ジュエラーや秋華賞2着のパールコードを出し、その後もコウソクストレート、ウィクトーリア、ブレイキングドーン、スカーレットカラー、レッドアネモス、アサマノイタズラと重賞勝ち馬を輩出。ダートでもミッシングリンク(TCK女王盃)などレベルの高い産駒を送り出し、最近は母の父としても注目されています。

母系を見ますと、半姉ペイシャオウユーはJRAのダートで2勝。その他のきょうだいは3頭が地方競馬で勝ち上がっています。母リアルアーネストはJRAで4着が最高でしたが、叔父にJRA4勝のタイセイパルサーがいるなど、そのきょうだいは中央、地方で多くの白星を挙げ、そのいとこにはダートのオープンで活躍したスリータイタンなどがいます。3代母アイオーユーはカブトヤマ記念の勝ち馬で、その半兄にはフランスでパリ大賞、ジャンプラ賞とG1を2勝して種牡馬となったリスクミー。近親には浦和記念など重賞8勝を上げ、JBCクラシックでも2着となった砂の名牝プリエミネンスや札幌3歳S2着、チューリップ賞3着のスタートマーチがおり、欧州、日本で多くの重賞活躍馬を送り出している名牝系となっています。

本馬は2021年5月26日に門別1000mの新馬戦でデビュー。ゲートの一歩目は遅かったのですが、すぐに盛り返して好位に取りつきました。そのまま早めに押し上げ、勝ちに行く競馬をしたぶん、最後は少し甘くなりましたが、9頭立ての3着に粘ってゴールしています。
その後はしまいを生かす競馬を続け、脚を使いながら着順が上がってきませんでしたが、6戦目で距離を延ばして1600mに出走すると早めに押し上げて2着に好走。続く同距離の一戦では4着ながら着差、時計を詰め、内容が良化してきたところで大井への移籍を果たしています。
移籍初戦となった12月の1200m戦では、返し馬で騎手を振り落として放馬。競走除外となってしまいましたが、続く1400mの2歳71万条件戦、年明け初戦となった1600mの3歳233万条件戦では続けて3着に好走。その後は少し足踏みしましたが、6月に1600mの3歳254万条件戦を差し切り、待望の初勝利を挙げました。

初勝利のあとは末脚不発の競馬が続いていましたが、前走の1600mの3歳283万条件戦では8着ながらメンバー2位の上がりタイムをマークして0秒9差。復調が感じられました。このタイミングでのオークション出品となります。現状渡しのノークレーム、ノーリターンでお願いいたします。記載事項に関するキャンセルには応じられません。

【本馬についての現状説明】
返し馬で騎手を振り落としたことがあるように気が強い馬ですが、今年3月から3カ月ほど休ませ、キャリアも重ねたことで精神面はだいぶ大人になってきました。ただ、念のため現在も返し馬は行わずに競馬しています。ゲート内などではおとなしく、問題はありません。気性面がさらに落ち着いてくれば、競馬で全力を出せるようになるでしょう。なお、右前脚は保護のために鉄橋蹄鉄を使用しています。（大井競馬・松浦裕之調教師）


※2021年12月8日（2歳時）の馬場入場後の準備運動中、騎手が落馬、放馬し、走路外に逸走したことにより、公正確保上支障をきたす恐れが生じたため、競走除外となっています。

※南関東4競馬場への転入が可能です。

※阿見TC内セグチレーシングステーブル（茨城県稲敷郡阿見町福田）に在厩しており、預託料は9,020円/日（税込）です。
10月1日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：程田　真司