バイシクルキック　Bicycle Kick　　牡　４歳　　※中央競馬　登録抹消

父ディープブリランテは第79代の日本ダービー馬。キングジョージⅥ世&QエリザベスS挑戦後にスタッドインしており、初年度産駒にあたるセダブリランテスがラジオNIKKEI賞、中山金杯と重賞を2勝、ディーパワンサが阪神ジュベナイルフィリーズで4着、ナイトバナレットがOP勝ち、リカビトスがデビューから3連勝、地方ではオーブスプリングが門別の重賞フローラルCを制覇。一昨年から今年にかけては、芝でモズベッロ（日経新春杯、大阪杯2着、日経賞2着、宝塚記念3着）やミッキーブリランテ（阪急杯2着、京成杯オータムH2着、函館スプリントS3着）、ナムラドノヴァン（万葉S、阪神大賞典3着）、ダートでラプタス（サマーチャンピオン、かきつばた記念連覇、黒船賞）やミゲル（浦和重賞・ニューイヤーC）らが躍動するなど、種牡馬としても輝かしいキャリアを積み上げつつあります。

一方、母系を見ますと、きょうだいは3頭が中央で勝ち上がり、半兄リンシャンカイホウは中央2勝の後に盛岡で2勝を挙げ、重賞戦線で活躍しています。おじのCorinthianは米G1メトロポリタンHなどを勝って種牡馬入り、Desert Heroは米G2サンラファエルSを勝ち、G1サンタアニタダービー3着と母トリプルアクトのきょうだいも優秀です。4代母Numberは米G2ヘムステッドHなど重賞3勝を挙げ、その息子には仏G1グランクリテリヨムを勝って日本で種牡馬として活躍したジェイドロバリー。欧州でも多数の重賞ウイナーや種牡馬と送り出してきた優秀なファミリーとなっています。

2019年の北海道セレクションセールにて1479.6万円で落札し、翌年、美浦・栗田徹厩舎よりデビューしました。2020年7月4日の福島・2歳新馬（芝1200m）ではスタートから気合をつけてハナを奪うと、終始マイペースでレースを牽引し、先頭のまま最後の直線へ。後続も追撃を開始し、4コーナ―では並びかける勢いだったものの、本馬がラストスパートに入ると、再び差が開き始め、残り100m付近で勝利を確信。ラスト3ハロンを12.0-11.7-11.7と減速なくまとめ、終わってみれば2着に3馬身差をつける圧勝でした。しかも、のちに分かることですが、2着以下9頭のうち5頭がその後JRAで勝利を獲得。この中には現準オープン馬ラインオブフェイト、サウジアラビアロイヤルC3着馬セイウンダイモス、福島2歳S3着馬ビーマイベイビーがおり、今となってはレベルの高い新馬戦を勝ち上がったと言っても過言ではありません。

このデビュー戦の結果と内容、そして調教の動きもいいことから、活躍が大いに期待されたものの、その後は他馬を気にするなど、気性的に難しい面がレースで見られるようになり、残念ながら馬券に思うような結果を残せませんでした。ただ、そんな中でも4着が3回。特に2走前、今年9月4日の新潟・雷光特別（芝1000m）では1着馬から0秒3差の4着と、やはり能力に光るものがあることを再確認しました。

また、ダートは3戦して結果こそ出ていませんが、前々で競馬を進めることができたように、全くダートが向かないかと問われれば、そんなことは決してなく、むしろ、芝ではパンパンの良馬場よりも水分を含んだ重たい馬場に適性を感じていましたので、パワーを必要とするダートにも向くはず。本質的には芝・ダート兼用のスピードタイプと思われます。

なお、馬場入りをごねたり、拒否したりすることもあるなど、気分屋の面があります。地方競馬では1頭での調教が多く、手こずることが予想されますので、帯同馬を設けるなどお手数をおかけすることになるかと思います。
気性面が成長が待たれる現状ですが、そういった不安が解消されてくれば、より成績が安定すると思われます。そして持ち前のスピードを存分に活かすことができれば、かなりやれる可能性もあるでしょう。今回は所有頭数の整理などの理由により、やむなく出品の決断に至りましたが、やはりデビュー戦を見ると、このままで終わる馬だとは思えません。新たなオーナー様の下で元気に活躍してくれることを願っております。

なお、現状渡しのノークレームノーリターンでお願いいたします。記載事項に関するキャンセルには応じられません。


※南関東4競馬場への転入が可能です。

※阿見TC内セグチレーシングステーブル（茨城県稲敷郡阿見町福田）に在厩しており、預託料は9,020円/日（税込）です。
10月22日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：(株)ＧＥＴＮＥＸＴ