オリエンタルアイル　Oriental Isle　　牡　３歳　　※地方競馬　在籍

父ミッキーアイルは2歳時から圧倒的なスピードを武器に活躍し、2戦目の未勝利戦では京都芝1600mで1分32秒3の2歳日本レコードをマークしました。そこから連勝を重ね、3歳時はシンザン記念、アーリントンCと連勝し、NHKマイルCも逃げ切って5連勝でG1初制覇を果たします。3歳で挑んだ安田記念では16着と古馬に壁に跳ね返されましたが、秋にはスワンS制覇。4歳時は0勝に終わりましたが、5歳時の阪急杯で久々の重賞勝利を飾り、高松宮記念、スプリンターズSで2着となったのち、マイルCSで2度目のG1制覇を飾っています。産駒のデビューは2020年。初年度産駒のメイケイエールが小倉2歳Sで産駒の重賞初勝利を飾ると、その後も重賞タイトルを積み重ね、ダートで新馬勝ちしたデュアリストは3連勝で交流G2の兵庫ジュニアGPを快勝しました。2世代目からもナムラクレアが重賞制覇を果たしています。芝、ダートを問わず、産駒は父譲りの圧倒的なスピード能力を武器に活躍しています。

母系を見ますと、母クラウンポインターはJRAで3着が最高。半姉マリノアマービレが佐賀で1勝を挙げています。いとこにはNHKマイルCの勝ち馬マイネルホウオウがおり、祖母コウエイシャダイはJRAのダートで2勝。その半兄には京成杯を勝ったオースミポイントがいます。3代母ポイントゲッターは桜花賞馬オヤマテスコの半妹という血統で、中日新聞杯を勝ったショウリテンユウなども同じ一族となります。

本馬は2021年9月22日に大井1200mの新馬戦でデビュー。8頭立ての大外枠からの発走でダッシュがつかず、道中は後方からの競馬となりましたが、終始手応えは悪くなく、直線は目を引く伸び脚を発揮。勝ち馬には離されましたが、2着馬とは半馬身差の3着まで追い上げ、上りタイムもメンバー最速と能力の一端を見せました。
2戦目も後手に回る格好となって13頭立ての8着と1番人気を裏切ってしまいましたが、3戦目の2歳116万下戦ではスタートダッシュも決まり、2番手追走から直線で逃げた馬を競り負かして完勝。初勝利を挙げています。
1つ勝ったあとは、1600mや1400m戦も使いましたが、思ったほど成績が上がらなかったこともあり、今年5月からは1200m戦に専念。7戦目となった3歳333万下戦ではメンバー最速の上がりタイムをマークして2着。続く3歳348･5万下戦でもメンバー2位の上がりタイムで5着ながら0秒7差といい走りを見せてくれました。
ただ、古馬混合もC1戦となったここ2戦は思ったような成績が出せておらず、前走も最下位の12着に終わっており、やや頭打ちの現状であることから今回はオークションに出品させていただきます。いい決め手を秘めた馬ですし、相手関係や環境が変わることで、白星を重ねていける可能性を秘めていると思います。

【本馬についての現状説明】
今年7月の一戦のあと、ソエの治療も兼ねて2カ月ほど休ませてリフレッシュさせましたが、ここ2戦は思ったほどの変わり身を見せられませんでした。気性的に難しく、ズブさを見せるところがあり、メンタルの弱さもあって、少し砂をかぶっただけで走るのをやめようとするようなところもあります。心身が成長し、集中して競馬で走れるようになれば、もっといい走りができるようになるでしょう。（大井競馬小林・堀千亜樹調教師）


※南関東4競馬場への転入が可能です。

※阿見TC内セグチレーシングステーブル（茨城県稲敷郡阿見町福田）に在厩しており、預託料は9,020円/日（税込）です。
11月5日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：多田　賢司