コパノピッチング　Copano Pitching　　牡　４歳　　※地方競馬　在籍

父コパノリチャードはダイワメジャーの2年目産駒で、デビューから4戦3勝でアーリントンCを制覇。皐月賞13着、NHKマイルCは8着と春のG1では結果が出ませんでしたが、秋にはスワンSを勝ってマイルCS4着と古馬相手に奮闘しました。4歳時は阪急杯を勝って高松宮記念に駒を進め、スノードラゴン以下に3馬身差をつける完勝でG1初制覇を飾ります。その後はなかなか勝ち鞍に恵まれませんでしたが、阪神C2着、連覇を狙った高松宮記念で5着となるなど高いスピード能力を示し、5歳時に引退、種牡馬入りしています。産駒のデビューは2019年。産駒数は決して多くありませんが、ラブミーレディーがダート1200mの未勝利戦を勝ってJRA初勝利。地方競馬ではキモンルビー、グットクレンジングなどの重賞ウイナーが誕生しています。

母系を見ますと、半兄ドラゴンズバックがJRAのダートで2勝を挙げており、その他のきょうだいは6頭が地方競馬で勝ち上がり。中でも半姉のラブミーブルーは門別でブロッサムC、北斗盃と重賞2勝を挙げ、エーデルワイス賞でも2着の活躍馬で、その娘のコパノキャリーも盛岡で重賞のビギナーズCを勝ったのち、南関東の短距離戦で4勝を挙げています。近親にはAJCC勝ちのトウショウファルコや北九州記念を勝ったサンダルフォンなどがおり、4代母ガールトウショウは皐月賞や有馬記念を勝ったトウショウボーイの半妹という血統。5代母ソシアルバターフライから広がるファミリーには〝トウショウ〟ブランドの活躍馬が多数名を連ねています。

本馬は2020年10月24日に京都芝1200mの新馬戦でデビュー。後方からメンバー3位タイの上がりタイムをマークして追い上げましたが、現3勝クラスのスーパーウーパーから1秒7差離された11着に終わりました。
舞台を変えた2戦目の阪神ダート1200m戦で0秒8差の4着と前進を見せ、以降はダートに専念。3戦目の阪神1400m戦ではメンバー最速の上がりタイムをマークして2着となるなど、確実に末脚を発揮し、距離を延ばした年明け2戦目の小倉1700m戦で待望の初勝利を挙げました。このときの2着に負かしたホッコーハナミチは、のちに同コースのレコードタイムをマークするなど、3勝クラスで活躍しています。
昇級後はなかなか掲示板に上がれない状態が続きましたが、メンバー最速の上がりタイムをマークして1秒差以内の競馬をするなど末脚は引けを取らず、4歳3月の阪神2000m戦ではタイム差なしの2着と初の連対。ただ、その後は成績が上がらなかったため、中央の登録は抹消。兵庫県競馬に移籍しました。
兵庫ではB1クラスに在籍し、3戦目の園田1400m戦では0秒5差の3着となっていますが、掲示板に上がれたのは6頭立てだったこの一戦のみ。距離を延ばした前走の1870m戦でも早めに後退する格好となってしまっており、環境を変えたほうがいいと見込んで今回のオークションとなります。中央の1勝クラスでも通用した末脚の持ち主ですし、自分に適した条件、環境であれば、まだまだ活躍してくれるでしょう。

【本馬についての現状説明】
園田では勝利を挙げることができておらず、距離を延ばしても変わり身が見られなかったように、馬場が合っていないような印象を受けます。体のある牡馬ですが、もっと砂質の軽い競馬場であれば、走りが変わってくる可能性があると思います。（園田競馬西脇・橋本忠明調教師）


※さく癖があります。

※南関東4競馬場への転入が可能です。

※大浦競走馬トレーニングセンター（兵庫県明石市大久保町大窪）に在厩しており、預託料は4,950円/日（税込）です。
11月5日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：小林　祥晃