ピアブルー　Pier Blue　　牝　２歳　　※中央競馬　登録抹消

父ベストウォーリアはマジェスティックウォリアー産駒の米国産馬。2歳秋にダートで新馬勝ちを果たし、翌年には兵庫チャンピオンシップ2着のあと、ユニコーンSで重賞初制覇を果たしました。古馬になってからもダートの一線級で走り続け、4、5歳時には南部杯を連覇。5年連続で参戦したフェブラリーSでは、5歳時に3着、7歳時に2着と勝てないまでも好走しています。8歳時の南部杯まで走って引退、種牡馬入りし、2022年に産駒がデビュー。秋の東京でサノノウォーリアが勝ち、産駒のJRA初勝利を果たしました。地方競馬では初年度から20頭以上が勝ち上がっており、南関東ではピノホホッアが重賞のゴールドジュニアで3着。今後は3歳、古馬になって力をつける産駒も出てくるでしょう。

母系を見ますと、母ファシルは笠松で1勝。その半兄のツルマルレオンは北九州記念に優勝、シュウジは阪神C、小倉2歳Sに優勝し、ダートでもハイレベルに活躍しました。祖母カストリアは米国で0勝でしたが、その半妹には米G2フュチュリティS3着のDixiewinkがおり、3代母モアシルヴァーは米国のリステッドレース好走馬。一族からは米国の重賞、リステッドレース活躍馬が多く出ており、スピード色豊かなファミリーです。

本馬は2022年6月11日に函館芝1000mの新馬戦でデビュー。追い切りにも騎乗していた秋山稔樹騎手は「掲示板は外さない」と評価してくれていましたが、スタート直後に内から寄られて少しつまずくような場面もあり、後手に回る格好となってしまいました。それでも前の集団からは離されずに進んだものの、ラストは伸びきれずに9頭立ての7着に終わっています。
続く函館芝1200mの2戦目は互角のスタートから中団につけましたが、道中の手応えがひと息で徐々にポジションを下げてしまい、3コーナー過ぎでは最後方に。そのまま盛り返すことなく最下位の12着に終わり、タイムオーバーとなってしまいました。
それもあって一旦リフレッシュさせ、10月に復帰後は芝、ダートと条件を変えながら走らせていますが、2桁着順が続いており、前走の東京芝1400m戦では好ダッシュを決めてハナを奪い、3コーナー過ぎでリードを広げて直線を向きましたが、並ばれてから反応できずに後退し、最下位の17着。2度目のタイムオーバーとなったこともあり、オークション出品を決めました。
前走で手綱を取った内田博幸騎手は「精神的なものが大きいかも」と話しており、まだ走るほうに気が向いてきていない印象があります。デビュー戦で386㌔だった馬体重は前走で400㌔を超えたように、フィジカル面は徐々に成長しているため、メンタル面の成長も伴ってくれば、変わり身を見せてくれるのではないでしょうか。3歳の5、6月頃になれば変わってくると思いますし、血統的にはダートも悪くないはず。前走でダッシュ力を見せられたことが、地方の小回りコースでの競馬にも生きてきそうです。


※JRAでの最終出走において「タイムオーバーによる出走制限（2023年1月13日まで平地競走に出走できない）」を受けています。(2回目)
　　　2022年11月13日（日）　5回東京4日　3R　2歳未勝利牝　　芝1400m（良）
　　　結果17着　　タイム1:28.4（1着馬からのタイム差6.8秒、5着馬からのタイム差5.6秒）
転入先の競馬場によって、能力検査・再調教試験を課されますので、必ず各主催者にお問い合わせの上、ご確認ください。

※南関東4競馬場への転入はできません。

※下河辺トレーニングセンター（千葉県香取市高萩）に在厩しており、預託料は8,800円/日（税込）です。
11月19日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：豊井　義次