ネヴァタップアウト　Never Tap Out　　牡　５歳　　※中央競馬　登録抹消

父エスポワールシチーは中央、地方を合わせてG1を9勝したダート王。3歳3月とデビューは遅れましたが、一戦ごとに着実に力をつけ、同年秋以降の本格化しました。4歳時のかしわ記念でG1初制覇を飾ると、そこから怒涛のG15連勝。その後はスランプ気味になることもありましたが、地力の違いでタイトルを積み重ね、引退する8歳時には南部杯、JBCスプリントを連勝しています。ゴールドアリュールの後継として種牡馬としての期待も高く、初年度産駒からマリーンC2着など交流重賞で活躍するメモリーコウ、バレンタインSを勝ったショームなど活躍馬を輩出。2022年にペイシャエスがユニコーンSを勝ってJRA重賞初制覇を果たしました。地方での重賞勝ち馬も多数送り出しており、南関東でデビューしたヴァケーションはJRA勢を蹴散らして全日本2歳優駿に優勝。兵庫のイグナイターも交流重賞で活躍しています。勝ち上がりの大半はダートで、父同様にスピードを生かす産駒が多いのも特徴です。

母系を見ますと、母パイクーニャンはJRAの芝で1勝。きょうだいは6頭がJRAで白星を挙げており、半姉パイメイメイ、パイルーチェが4勝。半兄ショームは5勝を挙げオープン勝ち。デアフルーグはデビュー3連勝で伏竜S勝ちと非常に優秀かつ堅実で、現3歳の全弟メテオフリューゲルも勝ち上がっています。祖母パイアンは5勝を挙げてセントウルS2着の快速馬で、その半妹のカノヤザクラはアイビスサマーダッシュやセントウルSに優勝。近親には兵庫の重賞勝ち馬で今年のサマーチャンピオンで2着となったコウエイアンカなどもおり、優れたスピードを伝え、現在も活力十分のファミリーです。

本馬は2019年11月9日に東京ダート1600mの新馬戦でデビュー。大外16番枠から互角のスタートを決めると、離れた4番手から徐々に前との差を詰め、直線入り口では手応え良く前に並びかけました。ただ、追い出してから手応えほど伸びることができず、4着でゴール。前からは1秒離されましたが、現オープンのアドマイヤルプスには5馬身差をつけて先着しました。
2戦目以降は逃げる競馬で大崩れせず、3戦目に福島ダート1700mでタイム差なしの2着となったと、同舞台の4戦目で初勝利。逃げてメンバー最速の上がりで突き放す完璧な競馬で、2着に3馬身、3着馬にはさらに5馬身の差をつけました。
昇級初戦で初の古馬相手となった6月の東京ダート1400m戦で2着となって早速クラスにめどを立てると、その後も堅実に走れており、4歳2月に東京ダート1400m戦で2馬身半差の完勝。1勝クラスを卒業しました。

2勝目を挙げるまでは9戦して掲示板を外したのは1度だけという成績でしたが、2勝クラスに上がってからは少し苦戦し、昇級後は4戦連続で着外。ただ、徐々にクラスにも慣れ、5歳を迎えた今年3月の中山ダート1200m戦では0秒6差の3着。その後もメンバー上位の上がりタイムは使えており、10月の中山ダート1200m戦でも0秒5差の3着に好走しました。
ただ、続く東京ダート1300m戦では16頭立ての11着に終わり、この一戦を最後にオークションに出品させていただきます。2勝クラスに上がってからは展開に左右される面がありましたが、十分に通用する脚を見せていた馬。まだキャリアも18戦と浅く、成長力のある母系ですので、まだまだ活躍が見込めると思います。

なお、新馬戦のあと4時間が経過して美浦に帰厩したのち鼻出血が確認され、昨年2月の1勝クラス勝利時もレース中に鼻出血を発症しています。ただ、その後は確認されておりません。現状渡しのノークレーム、ノーリターンでお願いいたします。記載事項に関するキャンセルには応じられません。


※2021年2月13日（4歳時）の競走中に鼻出血を発症しています。

※南関東4競馬場への転入が可能です。

※ブルーステーブル（茨茨城県牛久市奥原町・KSトレセン内）に在厩しており、預託料は6,600円/日（税込）です。
11月19日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：ウエスト．フォレスト．ステイブル(株)