パクスロマーナ　Pax Romana　　牝　２歳　　※地方競馬　在籍

父ネロは2歳8月に新潟芝1200mで新馬勝ちし、暮れにはクリスマスローズSを勝つなど早い時期から活躍しましたが、本格化したのは古馬になってから。5、6歳時に京阪杯を連覇するなど短距離で活躍を続け、7歳以降はおもにダートに参戦し、クラスターC、東京盃で2着になるなど、短距離の交流重賞で好走しました。7歳いっぱいまでタフに走り引退、種牡馬入りしています。待望のファーストクロップは本年よりデビュー。中央では先月の東京においてイニッツィオが新馬勝ちを収め、産駒JRA初勝利を獲得。地方競馬ではデビューから2連勝して重賞に駒を進めたナックサンライズや、先週の川崎で2勝目を挙げたタイムオブハートなどが出ており、今後も短距離戦を中心に続々と勝ち上がりがみられそうです。

一方、母系は米重賞勝ち馬Go Honey Goを産んだGo Feather Goを4代母に、愛リステッドレースの勝ち馬The Caretakerを曾祖母に持ち、シルクロードSなど中央7勝ゲイリーフラッシュもこの一族。おばニシノテキーラ（富里特別2着、トキノミノルC2着、秩父特別2着、鎌ケ谷特別2着、太宰府特別2着）、おじゴールドルパン（牡丹賞、遠賀川特別2着）ともに中央で好走しており、近親には輸入種牡馬ムタファーウエク（英セントレジャー、コロネイションCなどG1・4勝）や、米G1馬Dimitrova（フラワーボールS、ガーデンシティH2着、愛1000ギニー3着）といったビッグネームが名を連ねる優秀なファミリーです。

4月21日の門別・フレッシュチャレンジ（ダ1000m）が感冒の為、出走取消となり、仕切り直しで5月15日の門別・フレッシュチャレンジ（ダ1100m）でデビュー。5～11月の半年間で11戦を消化し、1勝、3着1回、4着1回、5着2回という成績を収めました。

初勝利は通算4戦目、7月19日の門別・2歳未勝利（ダ1000m）。初めてハナを奪って、レースの主導権を握ると、終始抜群の手応えでレースを進め、3頭一団となって4コーナーを回りました。すると、直線で一気にギアがトップに上がり、瞬く間に後続との差が開き始めて、直線半ばで独走状態に突入。熾烈な2着争いを尻目に、結局2秒0差をつける圧巻の大差勝ちで初勝利を飾りました。着差がつきづらい短距離戦での大差勝ちだったことが象徴しているように、明らかに能力が違ったという内容でした。

420㎏前後の小柄な牝馬ですので、当然揉まれ弱さはあると思いますし、いかにスムーズに競馬ができるか、いかに持ち味のスピードを活かせるかが、今後も大きなカギを握っていると思います。幸いスタートは上手な方で、ダッシュ力もあって、最後まで一所懸命に走ってくれるガッツのある馬です。数使っても、馬体が大きく減ることがなかったように、体力的にも精神的にもタフですから、今後もコンスタントに頑張ってくれると思います。

【本馬についての現状説明】
420㎏前後の小柄な馬体でしたが、今年5月のデビュー以来、早くも11戦を消化しています。これだけ使い込んでも、大きく馬体を減らしたことは一度もありませんでしたし、心身共にタフな一面を持ち合わせていましたね。門別では1000～1200mでしか使っていませんが、逃げ、先行、差しと全て試すなど、器用でセンスのあるところを見せていましたので、今後は距離延長でも対応できると思います。あと、課題はゲートですね。ゲートに入ってしまえば、中では大人しいようですが、入るまでが大変で、覆面をしています。まだまだ心身の成長が必要ですね。（ホッカイドウ競馬・米川昇調教師）


※ゆう癖があります。

※南関東4競馬場への転入が可能です。

※門別競馬場・米川昇厩舎（北海道沙流郡日高町富川駒丘）に在厩しています。預託料につきましては、サラブレッドオークション事務局にお問い合わせください。
11月19日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：西村　知也