キソー　Kiso　　牝３歳　　※地方競馬　在籍

父アポロキングダムは米国産で、外国産馬として日本で走り、戦績としては未勝利、500万下の2勝で終わりましたが、日本では珍しいLemon Drop Kidの直子という血統も評価されて種牡馬入りしました。種付け頭数は決して多くありませんでしたが、初年度からアポロアリーナがJRAで新馬勝ちするなど結果を出し、同じく初年度産駒のアポロマーベリックは中山グランドJ、中山大障害に優勝と障害の頂点に立ちました。その後もカンナSを勝ったアポロスターズなどの活躍馬も送り出し、種付け頭数も徐々に増加。2014年には72頭と交配しています。アポロビビがダートでオープン勝ちを果たすなど勝ち鞍は芝よりもダートが多く、短距離から中距離まで幅広く対応。地方競馬の重賞好走馬も送り出しています。

母系を見ますと、母ウィットウォーターはJRAの短距離で芝、ダートを問わずに4勝を挙げた活躍馬。叔父のバイオレントブローは平地3勝、障害3勝を挙げて活躍中です。祖母バイオレントハートの半姉には高松宮記念、スプリンターズSを勝ったビリーヴがおり、その息子のジャンダルムもスプリンターズSに優勝しました。3代母グレートクリスティーヌの半姉Lady's Secretは、BCディスタフなど米国でG1を11勝した歴史的名牝。その子孫には重賞3連勝し、ヴィクトリアマイルでアーモンドアイの2着となったサウンドキアラや函館記念を勝ったマイスタイルなどがおり、今後ますます発展しそうな名牝系です。

本馬は2022年1月22日に中山ダート1200mの3歳新馬戦でデビュー。16頭立ての大外枠からの発走で、内の馬が外に張り出してきた影響もあってダッシュがつかず、後方からの競馬となりました。3コーナーでは前の集団とは大きな差がありましたが、そこから徐々にポジションを押し上げると、直線も目立つ脚いろで伸びて7着でゴール。勝ったクールライズは9馬身差の圧勝でしたが、2着馬とは1秒ほどの差しかなく、上りタイムもメンバー2位タイと優秀でした。
その後もダート短距離戦を中心のローテーションを組み、北海道の1000m戦で2戦連続の6着となるなど、そこまでスピード負けはしていない印象でしたが、勝ち切るまでには至らず、4戦0勝でJRAの登録は抹消。8月の段階で笠松に移籍しています。
移籍初戦となった1400mの3歳9組戦では、最内枠から好スタートを切り、ハナを奪いましたが、3コーナーでかわされると手応えがなくなって8頭立ての7着。前から大きく離されてしまいました。距離を800mに短縮した2戦目もラストで甘くなって4着に終わりましたが、ここでもダッシュよく飛び出し、激しい先行争いを制してハナに立つスピードを見せてくれました。
その後は1400m戦でも一戦ごとに着差を詰めており、3戦ぶりに800m戦に出走した10月のC級戦では好ダッシュからセーフティーリードを保ったまま押し切り、1番人気に応えて初勝利を挙げてくれています。

その後、年内にもう1勝してJRA再登録を目指していましたが、前走の1600m戦で最下位の9着に終わったあと、左前の深管に骨膜が出て休養が必要となった（添付の画像をご確認ください）ため、このタイミングでオークションに出品することにいたしました。
小柄な牝馬ですが、いいスピードを秘めていることは間違いなく、ここでひと息入れることが、いい休養になって成長につながる可能性も十分にあるでしょう。まだキャリアも浅いですし、先々も含めてご期待いただければと思います。現状渡しのノークレーム、ノーリターンでお願いいたします。記載事項に関するキャンセルには応じられません。

【本馬についての現状説明】
骨膜は深管の内、外に出ており、モヤモヤ、チクチクしている現状です。1400mや1600mで控える競馬も試し、徐々に慣れてきている感じはありますが、結果にはつながっておらず、やはり800mから1000mでスピードを生かす競馬が合っていると思います。（笠松競馬・笹野博司調教師）


※旋回癖があります（軽度）。

※南関東4競馬場への転入はできません。

※ホースブリッジ（山梨県北杜市高根町清里）に在厩しており、預託料は6,600円/日（税込）です。
12月3日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：鈴木　康弘