トーセンウィンザー　Tosen Windsor　　牡４歳　　※地方競馬　在籍

父ルーラーシップは女傑エアグルーヴの仔として生を享け、世界の舞台クイーンエリザベス二世Cにおいて悲願のG1初制覇。種牡馬入り後はファーストシーズンサイアーチャンピオンに輝き、これまでにキセキ（菊花賞、ジャパンC2着、大阪杯2着、宝塚記念2着2回）やメールドグラース（MRCコールフィールドCなど重賞4勝）、ダンビュライト（京都記念、ＡＪＣＣ）、サンリヴァル（皐月賞2着）、リリーノーブル（オークス2着）、リオンリオン（青葉賞、セントライト記念）、ムイトオブリガード（アルゼンチン共和国杯）、フェアリーポルカ（中山牝馬S、福島牝馬S）ら多くの活躍馬を輩出しており、昨年はグロンディオーズ（ダイヤモンドS）、ホウオウイクセル（フラワーC）、ディアンドル（福島牝馬S、葵S）、ワンダフルタウン（青葉賞、京都2歳S）、今年もソウルラッシュ（マイラーズC、マイルCS4着）やタイセイディバイン（アーリントンC2着、ファルコンS2着）、アンティシペイト（福島民報杯）、エヒト（七夕賞）、ドルチェモア（サウジアラビアRC）と好調。初年度から7年続けて200頭を超える種付けをこなす大人気サイアーです。

一方、母系を見ますと、母アドマイヤラックは中央で4着まででしたが、そのきょうだいには全日本2歳優駿などを勝ったアドマイヤホープ、日経新春杯や中山金杯を勝ったアドマイヤフジ、福島記念を勝ったアドマイヤコスモスといった活躍馬がおり、いとこには日経新春杯、日経賞を勝ったアドマイヤデウス。いとこの子供には昨年の新潟大賞典を勝ったサンレイポケットがいます。祖母アドマイヤラピスはステイヤーズSの2着馬で、そのきょうだいには英G3ジョッキークラブCを勝ったCapal Garmonや、仏G3ロワイヨモン賞3着のElite Guestといった活躍馬がおり、曾祖母エレヴェイトの半姉には英オークス＆セントレジャーを勝った名牝Sun Princess。日本ダービー馬フサイチコンコルドや皐月賞馬アンライバルドなども同じ一族という名門中の名門です。

2018年のセレクトセール当歳部門で2268万円で落札され、2020年9月に浦和・小久保智厩舎よりデビュー。翌年8月までに10戦を消化し、2着3回、3着1回、4着3回、5着1回と、8戦で掲示板に載っていました。そして、2021年8月26日のサラブレッドオークションに出品されたことから、当方で落札いたしました。

その後は同じ浦和の山越光厩舎へ移籍。その初戦となった2021年10月19日の浦和・川越藩のお蔵米記念（ダ1600m）では、先行集団を見るように離れた4番手を追走すると、最後の直線でジリジリと末脚を伸ばし、1着馬に半馬身差まで詰め寄ったところでゴール。惜しくも2着でした。ただ、今となってはこれがベストパフォーマンスであり、その後は3、4、5着が各1回。追込み一手の脚質ゆえに、どうしても成績が安定せず、戦前に展開の助けなどが必要と思うレースが少なくありませんでした。鞍上を変えたり、距離も1400、1500、1600、2000mと色々試してみたり、何とかキッカケを掴んで欲しいと試行錯誤を繰り返してみましたが、なかなか思うような結果が得られていません。ただ、ここまでコンスタントにレースを使い続けることができたように、体がタフで丈夫である点は本馬の大きなセールスポイントのひとつで、今後も引き続き、元気に頑張ってくれると思います。

【本馬についての現状説明】
昨年の秋に移籍してきて以来、皆勤賞を続けており、月1～2走のペースで出走しています。1400～1600mをメインで使っていたほか、2000mにも挑戦してみましたが、特にこれといってレースぶりは変わりありませんでした。体が約480㎏とまずまず大きいわりに、非力なところがあります。パサパサでパワーを要する馬場向きの馬ではないですね。（浦和競馬・山越光調教師）


※南関東4競馬場への転入が可能です。

※浦和競馬野田トレーニングセンター・山越光厩舎（埼玉県さいたま市緑区上野田）に在厩しています。預託料につきましては、サラブレッドオークション事務局にお問い合わせください。
12月3日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：松谷　翔太