モズゴールドメダル　Mozu Gold Medal　　牝　３歳　　※中央競馬　登録抹消

父グランプリボスはNHKマイルC、朝日杯フューチュリティSとG1を2勝し、英国（セントジェームズパレスS8着）・香港（香港マイル3着）と海を渡った名マイラー。待望の産駒は2018年にデビューイヤーを迎えており、これまでに中央・地方で147頭が勝ち名乗り。中央では昨夏の小倉記念で重賞勝ち馬の仲間入りを果たしたモズナガレボシや、今春の邁進特別を快勝して準OP入りしたヒロノトウリョウ、今夏の札幌で同じく準OP入りしたモズピンポン（大倉山特別、RKB賞3着）やモズマゾク（大通公園特別）をはじめ、ミズリーナ（二王子特別、芦ノ湖特別3着）、スイートフィルらが2勝以上を挙げており、地方ではイノセントC、鎌倉記念と重賞2連勝したリーチ、金沢・石川ダービーを大差勝ちしたロンギングルック（金沢重賞3勝）、高知重賞2勝モズヘラクレス（黒船賞5着）、浦和・桜花賞2着のゼットパッション、そして水沢重賞5連勝を含む岩手・佐賀重賞8勝を誇るリュウノシンゲンらが躍動しています。

一方、母系は米G2ポトレログランデH2着Grinding It Outを産んだCrystal Goddessを5代母に、モンロヴィアHなど米重賞2勝馬Rabiadellaを4代母に、米G1プリンセスルーニーH3着Indulgenceを祖母に持つ、アメリカ由来の有力ファミリー。Diadella（米G2カナディアンH）やRiveting Reason（米G1ノーフォークS3着、米G1デルマーフュチュリティ3着）といった活躍馬たちもこの一族で、近親にはPaige Anne（米G3レミントンパークオークス2着、米G1クレメントLハーシュS3着）やCan't Happen Here（米G3バーボンS3着）らが名を連ねるなど、総じて堅実な走りを見せています。

2021年8月28日の新潟・2歳新馬牝（芝1600m）にてデビューし、直線で伸びを欠き、結果12着での入線となると、中2週で9月18日の中山・2歳未勝利牝（ダ1200m）に出走。絶好のスタートから内枠を利して、インコースの3番手につけると、そのまま4コーナーを回り、最後の直線では前を行く1番人気のハローメリールーのインコースから鋭く抜け出し、見事2馬身差の完勝で初勝利を飾りました。元々動きが素軽く、早い時期から結果を出しそうと厩舎サイドは睨んでいましたが、それにしても一度実戦を使った効果が絶大で、さらにダート替わり、大幅な距離短縮も奏功したのかもしれません。

まだ完成途上の若駒ということを考慮し、その後は無理せずに大事にレースを使い、またダートの短距離だけでなく、芝レースだったり、距離を延長してみたりと、色々試してみましたが、思うような結果を得られていません。打開策がなかなか見出せず、また所有馬の整理の都合などもあって、今回のオークションに出品する運びとなりました。

今こうして改めてレースを振り返って見ると、唯一の勝利となったレースは水の浮いた不良馬場で、しかもスタート直後から絶好のポジションを取れたもの。440㎏前後と決して大きいとは言えない馬体を考えると、脚抜きの良いスピード優先の馬場がこの馬の持ち味を最大限引き出したくれたのかもしれません。中央の1勝クラスでは先行することがなかなか叶いませんでしたが、新天地でスムーズな競馬ができれば、再び一変があっても不思議ではありません。また、天候や馬場状態など、うまく条件が噛み合えば、持ち味を活かせることも十分考えられます。まだまだこれからの馬だと思いますし、即戦力としても期待できる逸材だと思います。ぜひ入札をご検討ください。よろしくお願いいたします。


※南関東4競馬場への転入が可能です。

※阿見TC内セグチレーシングステーブル（茨城県稲敷郡阿見町福田）に在厩しており、預託料は9,020円/日（税込）です。
12月10日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：(株)キャピタル・システム