ハクサンタマテバコ　Hakusan Tamatebako　　牝　４歳　　※地方競馬　在籍

父ハクサンムーンは3歳秋の京阪杯で重賞初制覇を果たすと、4歳時にはアイビスサマーダッシュを快勝し、続くセントウルSではロードカナロアを封じて連勝を飾り、サマースプリントシリーズのチャンピオンに君臨。短距離重賞3勝、高松宮記念、スプリンターズSともに2着の実績を携えて7歳春に競走馬を引退、種牡馬入りしました。初年度から4年続けて10数頭に種付けを行い、2020年に産駒がデビュー。中央の芝とダート双方で勝利を収めているハクサンハーバー、南関東ですでに5勝を挙げているハクサントップ、金沢重賞3着ハクサンエガオを筆頭にファーストクロップ13頭のうち12頭が出走し11頭が勝ち上がる好成績を収めており、セカンドクロップからも中央3戦目で勝ち上がったハクサンパールが頭角を現すなど、高いスピード能力が継承されています。

一方、母系はスーパーサイアー・サンデーサイレンス（ケンタッキーダービー、BCクラシックなど米G1・6勝）を世に送ったWishing Well（ゲイムリーHなど米重賞2勝）を4代母に持ち、トーセンクラウン（中山記念、日経賞3着、福島記念3着）やサンデームーティエ（ダイヤモンドS2着）らもこのファミリーの出身。いとこにすでに中央2勝を挙げている現役馬フームスムート、近親には中央4勝セイカプレスト（札幌日経オープン）など一族で勝ち星を量産しており、半姉ハクサンメジャーは金沢で4勝、半兄ハクサンストロングは南関東で4勝を収めています。

2021年2月、美浦・武藤善則厩舎よりデビュー。当初はダートの短距離戦で父譲りのスピードを発揮していましたが、未勝利番組終了が目前に迫っていた同年8月15日に、父がアイビスサマーダッシュを優勝した舞台である新潟の芝直線1000m戦に挑戦すると、18頭立ての2枠3番という不利な内枠だったにも関わらず、抜群のスタートダッシュとスピードでハナを奪取し、そのまま後続の追撃を許すことなく4馬身差の圧勝で初勝利を飾りました。その後、1勝クラスの雷光特別、稲光特別（ともに新潟・芝1000m）でも5着に好走。結局、中央在籍時に5着以内に好走した6戦は芝、ダートを問わず全て1000m戦だったことから、この条件が多く組まれている地方競馬への移籍を決断し、今年9月に船橋競馬へ移籍。ここまで2戦して、ともにハナを切り、自分の競馬に持ち込んだものの、思うような結果が得られなかったことから、今回のオークションに出品することにしました。

【本馬についての現状説明】
中央在籍時の実績から船橋のダート1000m戦狙いで移籍してきました。ただ、元々芝向きのスピードタイプだったこともあり、船橋競馬場の馬場がオーストラリア産の深い砂に替わってしまったことが誤算でしたね。テンのスピードが速いので、軽い馬場の短距離戦がベストだと思いますし、小回りでコーナー4回の1400m戦なら息が入れやすいので、この馬にも対応できそうな感じがします。（船橋競馬・森始調教師）


※南関東4競馬場への転入が可能です。

※阿見TC内セグチレーシングステーブル（茨城県稲敷郡阿見町福田）に在厩しており、預託料は9,020円/日（税込）です。
12月10日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：河崎　五市