アリスパレス　Alice Palace　　牝　４歳　　※地方競馬　在籍

父シビルウォーは3歳6月に初勝利を挙げると、そこから時間をかけて力をつけ、6歳夏の交流重賞ブリーダーズゴールドCで重賞初制覇。その後もダートの長丁場を中心に活躍を続け、交流重賞を5勝。JBCクラシック2着など立派な成績を残しました。特筆すべきは、10歳時まで現役を続けてパフォーマンスを維持したことで、全51戦を戦い抜いた〝無事是名馬〟の典型例と言えるでしょう。産駒のデビューは2018年。JRAでは2勝を挙げたフーズサイドが目立つ程度ですが、地方ではコンスタントに勝ち上がっており、名古屋のスプリングメドウ、兵庫のサラコナンなど重賞勝ち馬、活躍馬多数。JRAでは産駒の勝ち鞍はダートが中心で、地方では1400m以下の短距離戦線での活躍も目立っています。

母系を見ますと、母ウルビーノは名古屋で息長く走り計7勝。半兄レッツシンクが門別、笠松で計10勝をマークするなど、きょうだいも地方競馬で多くの白星を挙げています。母のきょうだいも地方競馬を中心に活躍しており、叔父のカワキタテンザンは金沢などで計12勝。祖母テンザンビーナスのいとこには重賞3勝を挙げてジャパンC2着のラストインパクトがおり、3代母ビワビーナスは3勝を挙げて秋華賞に駒を進めており、そのきょうだいには菊花賞、天皇賞・春などを勝ったビワハヤヒデ、3冠馬ナリタブライアンなどがいます。一族からは桜花賞、秋華賞などを勝ったファレノプシスや日本ダービー馬キズナなども出ており、非常にスケールの大きい一流牝系です。

本馬は2020年8月14日に笠松800mの新馬戦でデビューし、逃げて上がり最速という完璧な競馬で初戦勝ち。続く1400mのオープン戦も逃げ切って連勝を果たしました。その後、ゴールドウィングやライデンリーダー記念といった重賞にもチャレンジし、3歳時には金沢に移籍しています。
金沢では3歳A組戦で掲示板を確保し、移籍3戦目となった1400mのC1八組戦を2番手から押し切って勝利。重賞のサラブレッド大賞典にも参戦するなど11戦し、4歳時には大井に移籍。大井ではC1クラスで2戦して14、11着と結果が出せず、今年2月にオークションに出品されていたところを購入しました。

購入後は笠松に復帰させ、状態面も問題なかったことから3月には1400mのC24組戦に出走。ここを2馬身差で楽に逃げ切ると、続く1600mのC15組特別戦も2馬身半差で逃げ切り。その後は橈骨の骨膜炎が出たためひと息入れ、復帰予定だった9月C1組戦は当日に寝違えたため競走除外となりましたが、仕切り直しのC12組戦で2着。続くC13組戦を逃げ切って通算6勝目を挙げました。

今回は頭数整理の意味もあってのオークション出品となります。早い時期から走った馬ですが、適度な休養を挟んでいることもあってパフォーマンスは落ちていません。相手関係次第ではまだまだ白星を積み重ねてくれると思いますし、新たなオーナー様の下で、さらなる活躍を見せてくれることを期待しております。
現状渡しのノークレームノーリターンでお願いいたします。記載事項に関するキャンセルには応じられません。

【本馬についての現状説明】
前走は最下位に終わっていますが、これは出走馬全頭が前走で勝っているレベルの高い一戦だったことに加え、1600mの距離も若干長かったことが影響したものです。（笠松競馬・田口輝彦調教師）


※2022年12月14日の調教中に鼻出血を発症しています。

※2022年9月23日に傷腫れ（当日に馬房内での寝違えによる）のため、競走除外となっています。

※さく癖があります。

※南関東4競馬場への転入が可能です。

※笠松競馬場・田口輝彦厩舎（岐阜県羽島郡笠松町若葉町）に在厩しています。預託料につきましては、サラブレッドオークション事務局にお問い合わせください。
12月17日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：吉田　勝利