スマートチルダー　Smart Tilde　　牡　２歳　　※地方競馬　在籍

父ヴィクトワールピサは安田記念を勝ったアサクサデンエンの半弟という血統で、デビュー戦こそローズキングダムの2着に敗れましたが、2戦目から快進撃がスタート。3連勝でラジオNIKKEI杯2歳Sを制すると、3歳初戦の弥生賞も完勝し、さらに5連勝で皐月賞制覇を成し遂げます。日本ダービーで3着に敗れると、秋はフランスに遠征。ここでは結果が出せませんでしたが、帰国初戦のジャパンCで3着となると、続く有馬記念ではブエナビスタらを破って2度目のG1制覇。翌年には中山記念勝ちを足掛かりにドバイワールドCに遠征し、日本調教馬初となる歴史的勝利を成し遂げました。4歳いっぱいで引退、種牡馬入りすると、初年度から桜花賞馬ジュエラーや秋華賞2着のパールコードを出し、その後もコウソクストレート、ウィクトーリア、ブレイキングドーン、スカーレットカラー、レッドアネモス、アサマノイタズラと重賞勝ち馬を輩出。ダートでもミッシングリンク(TCK女王盃)などレベルの高い産駒を送り出し、最近は母の父としても注目されています。

母系を見ますと、母スマートダフネはJRAのダート1000m戦で勝ち上がり。そのきょうだいは3頭がJRAで勝ち上がっている他、地方競馬でも多くの白星を挙げており、叔父のグランコージーは岩手で重賞3勝と活躍しています。祖母アドマイヤプルートはJRAの新馬戦を含む3勝を挙げ、芝の短距離で活躍。3代母スプリングハーレー、4代母テンザンヒムカもJRAで勝ち上がっており、一族は中央、地方で多くの白星を挙げています。

本馬は2022年8月24日に園田820mの2歳初出走戦でデビュー。5頭立ての5番人気という評価でしたが、スタートは速く、道中はそこまで差のない4番手を進みました。直線を向いてからもステッキに反応して脚を使っており、前の1頭をかわして3着でゴール。前の
2頭からは離されましたが、しぶとく脚を見せてくれました。
ただ、2戦目の1230m戦では最下位の10着に終わるなど、その後はなかなか成績が上がっておらず、3戦目の820m戦で10頭立ての6着となったのが最高着順という現状です。前走の1230m戦も好スタートからじっくり脚をためて運びましたが、3コーナー手前で手応えが怪しくなり、そのまま最下位の11着に終わりました。
成長が遅いタイプなのか、なかなかレースぶりも変わってこない現状で、環境を変えることも馬にとってはプラスになるのではないかと判断しました。馬格がないわけではなく、十分な伸びしろを残していると思いますし、新天地での変わり身に期待しております。

【本馬についての現状説明】
820m戦と1230m戦に出走させ、1400m戦には使っていません。今後もコンスタントに競馬を使っていけると思いますし、競馬を使いながら全体的な良化に期待したいところです。（園田競馬西脇・永島太郎調教師）


※南関東4競馬場への転入が可能です。

※加西乗馬クラブ（兵庫県加西市中西町）に在厩しており、預託料は3,300円/日（税込）です。
12月24日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：(株)大川徹ホールディングス