ナムラショウグン　Namura Shogun　　牡　６歳　　※中央競馬　登録抹消

父ヴィクトワールピサは安田記念を勝ったアサクサデンエンの半弟という血統で、デビュー戦こそローズキングダムの2着に敗れましたが、2戦目から快進撃がスタート。3連勝でラジオNIKKEI杯2歳Sを制すると、3歳初戦の弥生賞も完勝し、さらに5連勝で皐月賞制覇を成し遂げます。日本ダービーで3着に敗れると、秋はフランスに遠征。ここでは結果が出せませんでしたが、帰国初戦のジャパンCで3着となると、続く有馬記念ではブエナビスタらを破って2度目のG1制覇。翌年には中山記念勝ちを足掛かりにドバイワールドCに遠征し、日本調教馬初となる歴史的勝利を成し遂げました。4歳いっぱいで引退、種牡馬入りすると、初年度から桜花賞馬ジュエラーや秋華賞2着のパールコードを出し、その後もコウソクストレート、ウィクトーリア、ブレイキングドーン、スカーレットカラー、レッドアネモス、アサマノイタズラと重賞勝ち馬を輩出。ダートでもミッシングリンク(TCK女王盃)などレベルの高い産駒を送り出し、最近は母の父としても注目されています。

母系を見ますと、半妹のナムラクレアが小倉2歳S、函館スプリントSを勝つなど短距離戦線で活躍中。半兄ナムラムツゴローはJRAで2勝を挙げたのち、金沢で重賞勝ちを果たすなど、きょうだいは優秀です。母サンクイーン2はアイルランドで1勝。そのいとこには凱旋門賞馬バゴや、仏G1イスパーン賞などを勝ったマクシオスなどがおり、不出走だった祖母Fountain of Peaceのきょうだいにも仏G1マルセルブサック賞などに優勝したデボネラなど欧州の一流馬がズラリ。3代母クードジェニーも仏G1モルニー賞などに優勝しており、近親には仏オークス馬センガ。現在も勢い十分の名牝系です。

本馬は2020年1月18日に京都ダート1400mの新馬戦でデビューし、後方からメンバー中2番目に速い上りタイムで追い上げたものの16頭立ての9着まで。その後は距離を延ばし、4戦目に芝を使い始めてから成績が安定しました。5月の京都2000m戦で連続5着と掲示板を確保したのち、7月の函館1800m戦ではメンバー最速の上がりタイムをマークして差し切り。初勝利を挙げています。
1勝クラスに上がってからも末脚勝負のスタイルで、展開に泣かされるようなところもありますが、4歳2月の中京2000m戦では0秒2差の2着に好走。勝ち馬のサンテローズは現在オープン入りしていますし、強敵相手に惜しい競馬を見せてくれました。
その後も勝ち切れないまでも、流れが向けば掲示板に上がることもしばしば。ただ、昨年3月の中京2200m戦で11着となったあと、レース中に打撲を負ったため、休養。半年ほど休ませ、9月に復帰したあとは、久々にダートを使っています。休み明け2戦目となった10月の中京1900m戦では、最後方からメンバー最速の上がりタイムをマークして0秒7差4着。砂でも十分にやれることを証明してくれました。
その前走後は、1月8日の同舞台の一戦を目指し、4日に坂路で追い切りを消化。出馬投票も行いましたが、6日の調教後に右前脚に腫れが見られたため馬番確定前に出走を取り消しました。繋靭帯炎の診断で、このタイミングでのオークション出品となります。
復帰には少し時間が必要かもしれませんが、まだ馬も6歳になったばかりですし、キャリアを積みながら力をつけてきた段階です。ダートでも十分にやれることを示してくれましたし、妹のナムラクレアが走っていることで注目もされています。新たなオーナー様の下でもうひと花咲かせてもらいたいと思います。


※2023年1月8日の競走を馬番決定前に取り消しています。

※南関東4競馬場への転入はできません。

※ライジングリハビリテーション（滋賀県栗東市東坂）に在厩しており、預託料は8,800円/日（税込）です。
1月14日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：奈村　睦弘