スズカフェスタ　Suzuka Festa　　牡　８歳　　※中央競馬　登録抹消

父ナカヤマフェスタは新馬、東京スポーツ杯2歳Sを連勝してクラシック路線に乗りましたが、春は皐月賞8着、ダービー4着。秋はセントライト記念を快勝して菊花賞に挑むも12着と3冠には手が届きませんでした。それでも、古馬になってからパフォーマンスを上げ、メトロポリタンSを快勝して挑んだ宝塚記念でブエナビスタを破りG1初制覇。秋にはフランスに遠征し、フォワ賞2着をステップに挑戦した凱旋門賞では、ワークフォースとアタマ差の2着と世界に迫りました。翌年もフランス遠征を敢行しましたが、ここは思ったような結果が出ず、5歳いっぱいで引退、種牡馬入りしています。当初はなかなか目立った産駒が出ませんでしたが、2018年にガンコが日経賞を勝ってJRA重賞初制覇。2020年はバビットがラジオNIKKEI賞、セントライト記念を連勝しました。ステイゴールド系らしくタフさと持久力に優れた産駒が多く、芝だけでなくダートも得意。地方競馬でも毎年多くの産駒が勝ち上がっています。

母系を見ますと、母ディアマンボウはJRAのダート1000mで3勝を挙げた快速馬。祖母ラッシュトゥウィンは0勝でしたが、JRAの未勝利戦で5度の2着があります。3代母キーンレイザーはJRAのダートで5勝を挙げたメイショウセブンの半姉にあたり、そのいとこには5着を挙げて中京記念2着のナムラキントウンや、ステイヤーズS2着のゴールデンメイン。4代母メイセブンの半妹には6勝を挙げて京都牝馬特別や金鯱賞で2着のフェイヴァーワンがいます。中央はもちろん、地方競馬でも多くの活躍馬を送り出している堅実性の高いファミリーです。

本馬は2018年2月10日に京都ダート1400mの3歳新馬戦でデビューし、先行力は見せたものの粘りを欠いて16頭立ての8着。3戦目の阪神ダート1400m戦で逃げてタイム差なしの2着に粘ると、その後に左前橈骨遠位端骨折が判明しますが、3カ月ほど休ませた復帰戦の中京ダート1400m戦で、プラス20kgの馬体増ながら逃げ切り、4戦目で初勝利を挙げています。
昇級後は2戦2桁着順が続き休養。半年以上休ませ、復帰した4歳3月の中京ダート1400m戦では9番人気ながら鮮やかに逃げ切り、2勝目を挙げています。同年秋には、京都ダート1400mのドンカスターCで現オープンのケイアイターコイズを破って3勝目を挙げました。
3勝クラスに上がってからは成績にムラがあり、6歳1月には3歳時と同じ箇所を骨折してしまいましたが、その休養から復帰した同年5月に、阪神ダート1400mの天満橋Sを1馬身半差で快勝。11番人気の低評価を覆し、見事にオープン入りを果たしています。
ただ、この一戦のあとに右前の屈懸炎が判明。昨年3月に復帰し、その後オープンで3戦しましたが、なかなか成績が上がってこない現状でもあり、クラスの壁があると判断して今回はオークションに出品させていただきます。
ここまで挙げた4勝全てが6番人気以下という意外性のある馬で、2桁大敗のあとにいきなり勝利を挙げるケースもあります。脚元のことを考えれば、休み明けをまるで苦にしないことも強みとなるでしょう。8歳という年齢ほどキャリアも多くありませんし、まだエネルギーを残している馬。中央のオープンでは厳しい感じでしたが、相手関係ひとつでまだまだ十分に活躍してくれるのではないでしょうか。
現状渡しのノークレームノーリターンでお願いいたします。記載事項に関するキャンセルには応じられません。


※2021年5月2日（6歳時）の競走にて右前屈腱炎を発症。事故見舞金18号（JRAの施設内で発生した屈腱炎により9カ月以上出走できなくなった場合）を受給しています。

※2021年1月（6歳時）に右前橈骨遠位端剥離骨折を発症。事故見舞金12号（調教中の事故により事故発生の日から3カ月以上出走できなくなった場合）を受給しています。骨片除去手術を行っています。

※2018年3月18日（3歳時）にて左前橈骨遠位端剥離骨折を発症。事故見舞金11号（競走中の事故により事故発生の日から3カ月以上出走できなくなった場合）を受給しています。

※南関東4競馬場への転入はできません。

※宇治田原優駿ステーブル（京都府綴喜郡宇治田原町郷之口豊前丈）に在厩しており、預託料は12,100円/日（税込）です。
1月14日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：永井　啓弍