ジョーロノ　Jo Lono　　牡　５歳　　※地方競馬　在籍

父ジョーカプチーノはマイル以下で重賞3勝を挙げた快速馬です。デビュー4戦目にダートで勝ち上がると、その後は芝に転戦し、ファルコンSを勝って重賞初制覇。ニュージーランドT3着のあとに挑んだNHKマイルCでは、10番人気の低評価を覆して、2番手から押し切りG1初制覇を果たしました。その後も4歳時にはシルクロードSで3つめのタイトルを獲得するなど、短距離で活躍を続け、種牡馬入りしています。産駒のデビューは2016年。初年度産駒はわずか16頭でしたが、非常に高い勝ち上がり率を誇り、JRA初勝利を挙げたマイネルバールマンは、その後にクリスマスローズS、端午Sと芝、ダートでオープンを2勝。2頭目の勝ち上がりとなったジョーストリクトリはニュージーランドTに優勝し、産駒の重賞初制覇を飾りました。その後もジョーアラビカ、ジョーマンデリンなどがオープンで活躍し、ナムラリコリスが函館2歳Sを勝っています。芝、ダートを問わず、父と同様にスピードと粘り腰で勝負するタイプが多いのが特徴です。

母系を見ますと、母キョウエイエルメスはJRAの芝で1勝。全兄キョウエイミーレスは金沢、南関東で計6勝を挙げ、半姉のキョウエイアムールも南関東で2勝を挙げています。伯母トーセングラマー、叔母カレンコティヤールがJRA3勝と母のきょうだいも堅実で、祖母タシロスプリングはファンタジーSの勝ち馬という血統です。近親にはダートのオープンで活躍したマッチレスヒーローや、現役オープン馬のジュニパーベリーなどがおり、さらに溯れば一族からはペルーダービー馬Baron Rojoなども出ています。

本馬は2020年7月24日に浦和800mの新馬戦でデビュー。鋭いダッシュでハナを奪うと、直線で一気に後続を突き放し、そのまま5馬身差で圧勝しました。続く浦和1400mの特別戦では、現在南関東のトップクラスに位置するランリョウオーとのマッチレースをクビ差制して連勝。さらに川崎1500mの特別戦でも4馬身差の圧勝を飾り、デビュー3連勝を果たしています。
その後は重賞にチャレンジし、鎌倉記念3着、平和賞2着、ハイセイコー記念3着。全日本2歳優駿、東京ダービーを勝つアランバローズあたりとそこまで差のない競馬を見せ、交流重賞の兵庫ジュニアグランプリでも地方勢では最先着の5着と健闘しました。その後は浦和に戻ってジュニアチャンピオンを楽勝し、2歳戦を終了しています。

3歳時も重賞戦線を歩み、ニューイヤーC2着、クラウンC、優駿スプリントで3着と同世代同士でハイレベルな活躍を見せました。ただ、その後の年長馬相手のオープンやA級戦では苦しい走りとなっています。南関東の上級馬相手では厳しい現状ですが、前向きさやスピード能力は失われておらず、環境、相手関係が変われば十分に活躍してくれると思います。

【本馬についての現状説明】
脚の回転が良く、いかにも短距離向きのスピードタイプの馬です。早い時期に賞金を稼ぎ、古馬になってからはややクラスの壁を感じますが、テンは速く、自分の形に持ち込むことができれば、まだまだ力を発揮できる馬です。（浦和競馬・小久保智調教師）


※南関東4競馬場への転入が可能です。

※アスコットファーム（栃木県那須郡那須町大字高久丙）に在厩しており、預託料は6,600円/日（税込）です。
1月21日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：上田　江吏子