プラソン　Prason　　牝　４歳　　※中央競馬　登録抹消

父イスラボニータは2歳6月の東京でデビュー勝ちし、続く新潟2歳Sこそハープスターの2着に敗れましたが、その後は連勝街道。いちょうS、東京スポーツ杯2歳S、共同通信杯と勝ち続け、4連勝で皐月賞も制しました。その後は日本ダービー2着、天皇賞・秋3着など勝ち切れないところもありましたが、古馬になってからも長く一線級で走り続け、6歳時にはマイラーズC、阪神CとG2を2勝。華々しい成績を残して種牡馬入りしました。産駒のデビューは2021年。JRAでは秋以降に産駒が続々と勝ち上がり、早めに2勝目を挙げる産駒も出ています。その中の1頭であるプルパレイが3歳時にファルコンSを制して産駒の重賞初勝利を達成。芝のスピードタイプが中心ですが、ダートでもバトルクライなどの一流馬が出ており、今後ますます活躍の場を広げていきそうです。

母系を見ますと、半兄パンディーロは岩手、南関東で計9勝。現3歳の半妹アンリーロードはJRAで勝ち上がっています。母カシシはJRAで3着が最高でしたが、そのきょうだいには天皇賞・秋を勝ったトーセンジョーダンや、京都新聞杯を勝ったトーセンホマレボシといった重賞活躍馬がなを連ねます。いとこには、きさらぎ賞などの他、豪州でもG1エミレーツSを勝ったトーセンスターダム、オールカマーを勝ったセンテリュオなど活躍馬が多数。祖母エヴリウィスパーのきょうだいにもマイラーズCを勝ったビッグショウリや中山GJ勝ちのビッグテーストなどの活躍馬がいます。一族には天皇賞・秋、マイルCSを勝ったカンパニーや、毎日杯を勝ったヒストリカル、アルゼンチン共和国杯を勝ったレニングラードなどもおり、非常にハイレベルなファミリーとなっています。

本馬は2019年のセレクトセールにおいて1728万円で落札。21年6月12日に札幌芝1200mの新馬戦でデビューしました。好スタートを決めて好位で流れに乗り、早めに前を捕まえにいくような競馬をしましたが、4コーナーでやや外に膨れてしまったこともあり、直線は伸びきれずに6着まで。逃げ切ったカイカノキセキは次走の函館2歳Sで2着となっていますし、勝ち時計もレコード。2～5着馬も北海道開催中に勝ち上がるメンバーでしたし、ロスがあったことを考えれば仕方のない結果といえるでしょう。
そのまま北海道で連戦し、2戦目の函館芝1200m戦では函館2歳Sを勝つナムラリコリスから0秒1差の2着。またしても強い馬と当たってしまいましたが、4戦目の札幌芝1200m戦では好位から危なげなく抜け出して初勝利を挙げています。
続くオープンのききょうSでもドーブネから0秒6差の4着と好走したものの、その後の1勝クラスでは善戦止まりだったこともあり、4月の阪神で走ったあとはひと息入れて北海道シリーズまで待機。ひと息入れた効果もあったのか、復帰初戦となった函館芝1200mの立待岬特別では2着に食い込み、この北海道シリーズではダートも含めて5戦して4戦で掲示板を確保と安定した走りを見せてくれました。ただ、秋以降は思ったほど成績が上がらず、今年初戦となった小倉芝1200m戦も18頭立ての17着と結果が出せなかったため、今回のオークション出品を決めました。

スッと好位につけるスピードとセンスのある馬で、ダートでも昨年の函館1000m戦で3着があり、地方の小回りの競馬場は向いている印象があります。また、北海道で好成績を挙げているように滞在向きのタイプですし、そうした条件が整う競馬場がベターではないでしょうか。即戦力としてもちろんのこと、優れた血統背景の牝馬ですし、繁殖候補としてもご一考いただければと思います。

蹄が敏感なタイプで、装蹄後に歩様にみせることがあり、現在は両前を接着装蹄で対応しています。現状渡しのノークレームノーリターンでお願いいたします。記載事項に関するキャンセルには応じられません。


※南関東4競馬場への転入が可能です。

※宇治田原優駿ステーブル（京都府綴喜郡宇治田原町郷之口豊前丈）に在厩しており、預託料は12,100円/日（税込）です。
2月4日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：市川　義美