モズピンポン　Mozu Ping Pong　　牡　６歳　　※中央競馬　登録抹消

父グランプリボスは2歳時に京王杯2歳S、朝日杯FSを連勝し、JRA賞の最優秀2歳牡馬に輝き、その後もマイル戦線で活躍。3歳時にはNHKマイルCを制して2つめのG1タイトルを獲得し、古馬になってからG1には手が届きませんでしたが、スワンS、マイラーズCとG22勝を挙げ、安田記念で2度、マイルCSでも2着があるなど、長くトップマイラーの座に君臨しました。海外にも積極的に遠征し、3歳時には英国のセントジェームスパレスSで欧州最強馬フランケルと対決し8着、引退レースの香港マイルは3着と舞台を問わずに活躍したのが印象的です。初年度産駒は2018年にデビュー。そのなかから高知の重賞・土佐秋月賞を勝ったモズヘラクレスや、金沢で石川ダービー、加賀友禅賞と重賞2勝のロンギングルック、浦和桜花賞2着のゼットパッションといった活躍馬が出ています。その後もホッカイドウ競馬のリーチや、岩手のリュウノシンゲンが重賞勝ち。産駒は地方競馬での活躍馬が目立っていましたが、2021年に小倉記念をモズナガレボシが制し、JRAでの重賞初制覇を果たしています。

母系を見ますと、母グランプリエンゼルは函館スプリントSを勝つなど短距離重賞で活躍し、ヴィクトリアマイルでも3着に好走した一流馬。半姉モズレジーナはJRAで芝、ダートを問わず3勝を挙げました。母のきょうだいも優秀で、伯母グランプリオーロラはJRA5勝の活躍馬で、ダートで5勝を挙げてオープンまで出世し、名古屋大賞典3着のモズライジンの母。叔父マテンロウボスは巴賞2着、仁川S3着と芝、ダートを問わずに活躍しました。さらに溯れば、京都牝馬Sを勝ったシスティーナ、全日本2歳優駿勝ち馬プライドキムなども同じファミリーとなります。

本馬は2020年3月7日に阪神ダート1400mの3歳新馬戦でデビュー。好位追走から直線で早めに抜け出して押し切りを図りましたが、ラストで勝ち馬の決め手に屈して2着に終わりました。その後2戦して勝ち切ることはできませんでしたが、7月に門別1700mの交流競走を逃げ切って初勝利。このとき2馬身半差をつけた2着馬は、現在南関東の短距離重賞で活躍しているキモンルビーです。
交流競走での勝ち上がりでしたが、昇級初戦の札幌ダート1700m戦で4着となるなど1勝クラスでも通用するところを見せ、年明けには小倉ダート1700m戦で連続2着。続く中京1400m戦ではルーキーだった古川奈穂騎手を背に逃げ切って2勝目を挙げています。
相手なりに走れるタイプなのか、2勝クラスでも大崩れはせず、夏の小倉ではダート1700m戦で連続3着。その後もしばしば掲示板に顔を出しており、5歳時の昨年7月に札幌ダート1700mの大倉山特別で2番手から抜け出して快勝。少し時間はかかりましたが、2勝クラスを卒業しました。
その勢いに乗って挑んだ同舞台のTVh賞でも5着と掲示板を確保し、3勝クラスでもやれる力を見せましたが、秋以降は思ったように成績が上がらず、年明けも中京、小倉、東京と舞台を替えながら3戦しましたが全て2桁着順。やや壁を感じさせる内容となっているため、このタイミングでオークションに出品させていただきます。

もともと歩様が硬めだったためダートを使ってきた馬で、非常にカイ食いが良く太りやすいようなところもあります。そのため間隔を詰めて使うことも多かった馬ですが、連闘や中1週で使ってもパフォーマンスが落ちることはありませんでした。今後もコンスタントに競馬を使っていける馬だと思いますし、地方競馬でもうひと花咲かせてほしいと願っています。


※2021年12月25日（4歳時）の競走にて、枠内駐立不良〔くぐる〕となっています。

※南関東4競馬場への転入が可能です。

※ライジングリハビリテーション（滋賀県栗東市東坂）に在厩しており、預託料は8,800円/日（税込）です。
2月4日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：(株)キャピタル・システム