カスミノコゲンタ　Kasumino Kogenta　　牡　４歳　　※地方競馬　在籍

父ビッグアーサーは3歳4月の遅いデビュー戦を勝利し、その後もけがによる長期休養を挟みながら連勝を続け、5連勝でオープン入り。重賞初挑戦となった北九州記念でベルカントの2着に敗れて初黒星を喫しましたが、続くオパールSでは1分6秒7の好時計で改めて能力の高さを見せつけました。5歳時の高松宮記念では1番人気に応えて快勝し、スプリント界の頂点に立っています。6歳時のスプリンターズS6着を最後に引退、種牡馬入りし、産駒のデビューは2021年。7月の福島芝1200mの新馬戦でウインモナークが勝って産駒のJRA初勝利を果たすと、トウシンマカオは京王杯2歳S2着となり、3歳秋に京阪杯に優勝。グッドディールが昇竜Sで3着になるなど、産駒は芝、ダートを問わずにマイル以下で活躍しています。2世代目も好調で、ブトンドールが函館2歳Sを勝ちました。地方競馬でも重賞好走馬が出ており、サクラバクシンオーの有力な後継種牡馬となっています。

母系を見ますと、半兄キーパンチが障害で1勝。母マンノアクトレスは芝で1勝を挙げており、その半弟には小倉記念を勝ったアールスターがいます。やはり芝で1勝を挙げた祖母ウェーブクイーンは浦和記念などダート重賞5勝を挙げたキョウトシチーの全妹。溯れば4代母ヤマカクインもJRAで5勝を挙げるなど、古くから活躍している底力のあるファミリーです。

本馬は2021年5月7日に船橋1000mの新馬戦でデビュー。好スタートからダッシュもついて先行争いに加わり、3番手で流れに乗りました。勝負どころの手応えも悪くありませんでしたが、直線は逃げた勝ち馬に突き放されてしまい、5馬身差の2着でゴール。とはいえ、勝ったミゲルはのちに重賞のニューイヤーCを制したほどの馬ですし、その馬を負かしに行って、後続の追撃を封じた内容は評価していいと思います。
2戦目の1200m戦は4着に終わりましたが、年明けからは1200m戦で3戦連続の2着とあと一歩の走りを続け、9月には大井に遠征して1200mの特別戦で3着と好走。年明け初戦となった船橋1200mのC2特別戦では、前の2頭には離されましたが、しぶとく脚を使って後方から4着まで追い上げています。

ここまで休み休みに7戦を消化し、一度も掲示板を外していませんが、未勝利馬の身。
また現在、右前肢中筋（繋靭帯）の中央部外側に損傷による腫れがみられることから、頭数整理もあって今回の出品に至りました。添付の画像をご確認ください。
直近での運動開始で跛行する可能性も考えられ、実戦復帰の目処としては最短で7月以降の見込みです。現状渡しのノークレーム、ノーリターンでお願いいたします。記載事項に関するキャンセルには応じられません。

【本馬についての現状説明】
デビュー戦で458kgだった馬体重が前走では493kg。もちろん成長分もありますが、もともと管骨が細く、両前脚、特に左前の深管部の損傷を考慮して、馬を作りこめなかった事情があります。脚元をかばってしまうために背腰へも負担が掛かり、実戦のダメージの回復に時間を要するタイプで、今後しばらくは脚元と相談しながら、休養を挟んでゆったりとしたローテーションを組んでいく必要があると思います。素質やポテンシャルは確かなものを感じます。（船橋競馬・張田京調教師）


※南関東4競馬場への転入が可能です。

※ブルーステーブル（茨城県牛久市奥原町・高橋トレセン内）に在厩しており、預託料は6,600円/日（税込）です。
2月18日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：中辻　明