カラースキーム　Color Scheme　　牝　６歳　　※地方競馬　在籍

父ゴールドアリュールは芝でデビューし、2戦目で初勝利。7戦目に初ダートの500万下を4馬身差で圧勝すると、続く端午Sも楽勝して再び芝の日本ダービーに挑み、タニノギムレットからコンマ3秒差の5着と能力の高さを見せました。その後はダートに戻り、ジャパンダートダービー、ダービーグランプリを連勝。暮れには東京大賞典で古馬を撃破し、2002年のJRA賞の最優秀ダートホースに輝くと、翌年のフェブラリーSで4度目のG1制覇を飾りました。同年で引退、種牡馬入りすると、期待通りにダートの一流馬を輩出。フェブラリーS、ジャパンCダートなど中央、地方を合わせてG19勝のエスポワールシチー、交流G16勝のスマートファルコン、南部杯を勝ったオーロマイスターと初年度産駒から3頭のG1馬が誕生し、その後もコパノリッキー、クリソライト、グレイスフルリープ、ララベル、ゴールドドリーム、サンライズノヴァ、クリソベリルが続きます。歴代のダート王を続々と生み出した名種牡馬で、芝でもナランフレグが高松宮記念を勝ちました。

母系を見ますと、母シンフォニーライツはJRAのダート短距離で2勝。半兄ビップフウマはJRAのダートで1勝、タカイチシャンティは船橋の1200m戦で5勝を挙げました。叔父にはファルコンSなど4勝を挙げたヘニーハウンドがおり、いとこのFlying Privateは米G2レインズエンドSの2着馬。祖母ビューティフルモーメントの半兄には米G3クリスマスデイHを勝って種牡馬となったビディングプラウドがいます。3代母Proud Minstrelの半兄には米G2ロレンスリアリゼイションSなどを勝った種牡馬ローヴィングミンストレル。一族にも米国の重賞勝ち馬や種牡馬が多数名を連ねています。

本馬は2019年7月4日に門別1200mの新馬戦でデビュー。好スタートから2番手に取りつき、3、4コーナーで先頭に並びかけに行きましたが、直線の競り合いではラストで引き離されてしまい2着まで。勝ったグローリアスレゴンはその後の重賞でも好勝負していますし、相手が悪かった印象でした。
2戦目は同距離の未勝利戦で後続に5馬身差をつけて逃げ切り、ここは順当勝ち。この一戦のあとは大井に移籍し、移籍初戦となった1600mの2歳特選を4馬身差で完勝。3戦2勝で2歳戦を終了します。
3歳初戦は準重賞の桃花賞に参戦。最内枠から好スタートを決めてハナを奪うと、3コーナー過ぎからは同じ門別出身で1番人気のエンジェルパイロとの一騎打ち。直線の追い比べで突き放すと、そのまま6馬身差をつけて圧勝しました。
3連勝を決め、次走は牝馬3冠の2戦目、東京プリンセス賞。浦和桜花賞馬アクアリーブルを差し置き、2番人気に支持されました。ここも好ダッシュを決めてハナを奪い、道中の手応えも上々。先頭をキープしたまま直線を向きましたが、そこでバタッと脚が止まってしまい、反応がないまま最下位16着まで後退してゴール。レース後の診断では特に異常はありませんでしたが、心房細動に近い症状が出てしまったものだと思われます。

その後は休ませ、秋に船橋1600mの準重賞クイーンズオーディションで復帰すると、ここもハナを切って後続を大きく引き離して直線を向き、後続を振り切って先頭ゴール。年長馬相手でも結果を出し、準重賞2勝目を挙げてくれました。
ただ、その後はなかなか順調に使い込めないようなところがあり、昨年6月には大井1400mのB3五組戦を完勝しましたが、そのレース後に鼻出血が判明して30日の出走制限も受けました。復帰後の走りも物足りず、このタイミングでオークションに出品させていただきます。相手関係が楽になれば十分に戦っていけると思いますし、繁殖候補としてもご一考いただければと思います。
現状渡しのノークレーム、ノーリターンでお願いいたします。記載事項に関するキャンセルには応じられません。

【本馬についての現状説明】
もともとトモに緩さのある馬で、今は固まっていますが、左後肢に飛節後腫があり、右前の球節もモヤつきやすいところがあります。また、内臓面の弱さから毛づやもパッとしない馬です。ポテンシャルは高いと思いますが、そうした体質面の弱さから、なかなか競馬を使い込めていない現状となっています。（大井競馬・渡邉和雄調教師）


※2022年6月8日（5歳時）の競走中に鼻出血を発症しています。

※南関東4競馬場への転入が可能です。

※阿見TC内セグチレーシングステーブル（茨城県稲敷郡阿見町福田）に在厩しており、預託料は9,350円/日（税込）です。
2月18日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：吉田　和美