ヒロシゲペッパー　Hiro Shige Pepper　　牡　６歳　　※地方競馬　在籍

父ヘニーヒューズは現役時に米G1を2勝したStorm Cat系の快速馬で、スタッドイン後は現地にて名牝Beholder（米G1・11勝）を輩出し、日本では外国産や持込馬のアジアエクスプレス（朝日杯フューチュリティS）、モーニン（フェブラリーS）、ケイアイレオーネ（シリウスS）らが大活躍。本邦導入後も早々より重賞勝ち馬を送り出し、2017年のダート・ファーストシーズンサイアーチャンピオンの座を獲得しました。近年ではワイドファラオ（かしわ記念、ニュージーランドT、ユニコーンS）が芝・ダート両重賞を制しており、レピアーウィット（マーチS）、ウェルドーン（関東オークス、ジャパンダートダービー3着）、セキフウ（兵庫ジュニアグランプリ、サウジダービー2着、ユニコーンS2着）、フルデプスリーダー（エルムS）、ペリエール（ヒヤシンスS、全日本2歳優駿3着）、そして先週の勝ち馬タガノビューティー、テイエムアトムなど絶好調。地方ではアランバローズ（全日本2歳優駿、大井重賞3勝）やレイチェルウーズ（南関東重賞2勝）、コパノフィーリング（南関東重賞2勝）、プロミストリープ（浦和重賞・桜花賞）、ポリゴンウェイヴ（浦和重賞・ニューイヤーC）らが活躍しています。

一方、母系はサンドピープル（京阪杯3着、中日新聞杯3着）を産んだ中央10勝馬イエンライトを4代母に、エリザベス女王杯で大金星を挙げたサンドピアリスを曾祖母に持つ、底力に富む有力ファミリー。半兄に中央OP馬グローリーグローリ（白嶺S）、おじに園田の重賞勝ち馬タマモリターン、近親にはダート重賞4勝を誇るタマモストロング（マーチS、かしわ記念、さくらんぼ記念、白山大賞典）や、エーデルワイス賞3着のエムティアンなど、ダートにおけるパフォーマンスも秀逸です。

本馬は、2019年10月の京都ダート1800mの新馬でデビュー。序盤は中団の位置から追走していましたが、勝負処で徐々に進出すると4コーナーでは先団に取り付いて直線勝負。追われて反応したものの、不良馬場で前残りの展開に泣かされてしまい勝ち馬から1.1秒差の5着でした。

その後もダートの未勝利戦に参戦し、善戦はするものの勝ち切れなかったために、中央競馬への再登録を目指して園田競馬へ移籍し迎えた初戦は20年7月の園田ダート1400m。序盤は後方に控えて徐々に進出すると、直線で見せた脚は次元の違う末脚で、これまでの鬱憤を晴らすような競馬で初勝利を挙げました。
「水を得た魚」とはこのことを指すのか。初勝利をきっかけに連勝街道を邁進して5連勝。逃げても、好位からでも、追い込んでも良しと展開に左右されない競馬で自力を示してくれました。

中央競馬への再登録後は、1勝クラスで出走し、時には差のない競馬を見せたものの、勝ち切るまでには至りませんでした。その後、船橋競馬へ移籍し迎えた3戦目の22年5月の船橋ダート1200m。中団から抑えきれない手応えで追走すると、4コーナーでは射程圏に捕らえての直線勝負。残り1ハロンで追われるとストライドを伸ばして快勝しました。
その後もコンスタントに出走し、通算成績は33戦6勝。堅実に走ってくれていますが、3戦連続で入着を逃していることもあり、所有頭数の整理を考えて出品させていただきます。

【本馬についての現状説明】
ヘニーヒューズ産駒らしくカァーっとなりやすく、実戦でも引っ掛かって、気難しいタイプです。そのあたりを上手くコントロール出来れば、500kg前後の馬体を生かして、まだ十分に活躍可能かと思います。（船橋競馬・米谷康秀調教師）


※南関東4競馬場への転入が可能です。

※阿見TC内セグチレーシングステーブル（茨城県稲敷郡阿見町福田）に在厩しており、預託料は9,350円/日（税込）です。
3月18日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：西川　茂樹