ヴィクトリオーソ　Victorioso　　牡　6歳　　※中央競馬　登録抹消

父フリオーソは、NAR年度代表馬のタイトルを4度も受賞した“地方の雄”。その存在感は種牡馬となった今も健在で、2016年に地方ファーストシーズンチャンピオンサイアーのタイトルを獲得すると、2019、21年には地方サイアーランキングの“ベスト5”入り。中央ではエイコーン（シリウスS3着、みやこS3着）やテルペリオン（仁川S、マーキュリーC3着）、タイキフェルヴール（師走S、ヒヤシンスS2着）、クロジシジョー（浜松S）、ホーリーブレイズ（晩秋S）といったOP馬を、また地方ではヒカリオーソ（東京ダービーなど南関東重賞4勝、川崎記念2着）やグランモナハート（ロジータ記念）、ポッドギル（ユングフラウ賞、川崎スパーキングスプリント3着）、マカゼ（ローレル賞）、フリビオン（高知・佐賀重賞7勝）、ニューホープ（笠松・盛岡重賞4勝）など20頭にのぼる重賞ウイナーを輩出しており、NARを代表する種牡馬として8年に亘って100頭を超える種付けをこなし、名を馳せています。

一方、母系は仏G1イスパーン賞の勝ち馬Lightning産んだFidraを5代母に、仏G1パリ大賞の覇者Soleil Noirを産んだSkeldaを4代母に持ち、愛独仏英重賞7勝を誇るJukebox Jury（G1愛セントレジャー、独G1オイロパ賞）らもこのファミリーの出身。曾祖母は仏G1マルセルブサック賞の3着馬レンデュシエール、祖母は南関東で活躍したラハンヌ（大井重賞・トゥインクルレディ賞2着、川崎重賞・リリーC2着）とその勢いに陰りはなく、中央で勝ち星を挙げた半姉ニシノレディー、半兄ダンツスピリットをはじめ、出品本馬を含む姉兄5頭すべてが勝利を収めている点も見逃せません。

本馬は3歳1月に中山・ダ1800m戦でデビュー。上位人気に支持されるも、直線では踏ん張り切れず7着に敗退しましたが、随所に素質は感じさせてくれました。もともと使いつつ良くなっていく馬と見ていましたが、デビューから5戦目、8月の佐賀のJRA交流競走で見事に初勝利を挙げてくれています。その後は中央でなかなか成績を出せないものの、名古屋（2着）、浦和（4着）と地方ではコンスタントな走りを見せ、4歳6月の船橋では3番手追走からメンバー中最速の上りの脚を繰り出し、2勝目を手にします。その後もレースを重ねるごとに力を付けていき、昨年春の東京開催では、ダ1600m戦で5、2、2着と2勝クラスを勝ち上がる手前まできていました。左前脚の屈腱炎のため今週のサラブレッドオークションに出品の運びとなりましたが、今年2月も勝ち馬から0.6秒差の6着と復調気配が窺え、来月の東京開催で再度の好走を狙っていただけに、このアクシデントは残念でなりません。
これまでの成績や、地方での走りを見ると、脚元が無事であればと断腸の思いですが、じっくりと時間を掛けてあげれば復活する可能性は十分にあるはず。手元でその走りを見られないのは非常に残念ですが、馬格があって馬っぷりも物凄く良いので、しっかり回復して復帰することができれば、現役の競走馬としてまだ価値はあるのではないかと思っています。地方競馬に実績があり、成長力豊富なフリオーソ産駒ですので、長い目で見てくださるオーナー様に落札していただければ幸いです。なお、今年いっぱいであれば南関東への転入が可能です。
また、前走後に右前脚の歩様が乱れたので念のため検査をしたところ、腕節に骨膜が出ていることが確認されました。

記載内容を十分に熟読、ご理解いただき、現状有姿、現状渡しのノークレーム、ノーリターンでお願いいたします。落札後の記載事項に関するキャンセル、落札から一週間以上経過後のキャンセルおよび価格交渉には一切応じられません。また、現状に不安がある方は現在厩場所で獣医検査を受けるなど、必ず事前に状態把握およびご納得をいただいたうえでのご入札を重ねてお願いいたします。


※2023年3月29日の調教中に左前浅屈腱炎（損傷率約16%・コア型）を発症。事故見舞金18号（JRAの施設内で発生した屈腱炎により9ヵ月以上出走できなくなった場合）の適用を受けています。

※南関東4競馬場への転入が可能です。

※阿見TC内セグチレーシングステーブル（茨城県稲敷郡阿見町福田）に在厩しており、預託料は9,350円/日（税込）です。
4月1日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：(株)ノルマンディーサラブレッドレーシング