イチローイチロー　Ichiro Ichiro　　牡　４歳　　※中央競馬　登録抹消

父カレンブラックヒルはダイワメジャーの初年度産駒で、3歳1月のデビューから無傷4連勝でNHKマイルCを制覇し、父に初のGⅠタイトルをプレゼントします。秋初戦の毎日王冠でも古馬を一蹴して連勝を5まで伸ばしました。続く天皇賞・秋でエイシンフラッシュの5着に敗れて連勝はストップしましたが、古馬になってからも活躍を続け、5歳時にダービー卿CTを、6歳時には小倉大賞典に優勝しました。6歳いっぱいで引退、種牡馬入りし、2019年に産駒がデビュー。同年7月21日の福島ダート1150mの新馬戦でオヌシナニモノが勝ったのがJRA初勝利で、2歳戦では6頭が勝ち上がり。その後もダートでの勝ち上がりが目立ちますが、芝でもマーガレットSで2着となったメルテッドハニーなどが活躍しました。2世代目以降も函館2歳S3着のラヴケリー、東京スポーツ杯2歳S2着のアサヒなどが登場。地方ではアザワクが交流重賞のエーデルワイス賞で2着に入り、グランシャリオ門別スプリントで重賞制覇を果たすなど、多くの重賞勝ち馬が出ています。

母系を見ますと、母クリンゲルベルガーはJRAの芝短距離で2勝。きょうだいは4頭が地方競馬で勝ち上がっています。いとこには目黒記念を勝ったホクトスルタンやシンザン記念を勝ったドリームシグナルがおり、祖母ダイイチリカーはJRAの芝で4勝を挙げた活躍馬。そのきょうだいには重賞4勝を挙げたローゼンカバリーや青葉賞を勝ったサマーサスピションなどがいます。3代母ダイナフェアリーも重賞5勝を挙げた一流馬で、近親には新潟大賞典を勝ったタヤスメドウなどもおり、堅実かつ優秀な牝系を構築しています。

本馬は2021年7月10日に函館芝1200mの新馬戦でデビュー。好スタートからダッシュもついて好位に取りつきました。道中は押しながらの追走となりましたが、4コーナーでも余力は十分で、直線は逃げた馬の後ろから外に出して脚を伸ばし、ゴール前は4頭が横一線の争いを制してゴール。デビュー勝ちを果たしました。
2戦目は重賞の函館2歳Sに参戦。11頭立ての8番人気とそこまで評価は高くありませんでしたが、中団からしぶとく脚を伸ばして勝ったナムラリコリスから0秒4差の4着でゴール。NHKマイルCで3着となるカワキタレブリーや、コスモス賞を勝つトーセンヴァンノなどに先着を果たしました。
ただ、続くクローバー賞で11頭立ての10着に終わり、その後は3カ月ほど休養。交流重賞の兵庫ジュニアグランプリに参戦しましたが、ここも12頭立ての8着とひと息で、そこからは自己条件戦に出走しています。
3歳時はなかなか着順が上がらず掲示板に上がることができずじまいでしたが、徐々にしまいに脚を使えるようにはなっており、今年初戦の小倉芝1200m戦では18頭立ての12着ながらメンバー最速の上がりタイムをマークして0秒8差。2月の阪神ダート1200m戦では、2歳戦以来のダートながら大外枠からスムーズに好位で流れに乗り、直線も脚を使って2着を確保しました。
これがきっかけになればと思いましたが、その後の2戦は後方から脚を使えずに2桁着順に終わっており、物足りない内容が続いたことから今回のオークション出品を決めました。

デビュー当初の走りから期待していた馬ですが、成長し切れていないようなところがある印象です。3走前の2着はスムーズな競馬ができたことに加え、時計的にも少し恵まれたところがありました。時計がかかる地方競馬のほうが向いていると思いますし、新天地で再び軌道に乗ってくれることを期待しております。

なお現在、四肢に皮膚病の症状が見られます。現状渡しのノークレーム、ノーリターンでお願いいたします。記載事項に関するキャンセルには応じられません。


※南関東4競馬場への転入が可能です。

※島上牧場（滋賀県栗東市荒張）に在厩しており、預託料は9,680円/日（税込）です。
4月8日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：泉　一郎