スペシャルトーク　Special Talk　　セン　５歳　　※中央競馬　登録抹消

父リーチザクラウンはデビュー当初から高いスピード能力を武器に活躍し、3歳時のきさらぎ賞で重賞初制覇。2番人気に推された皐月賞では13着に終わりましたが、続く日本ダービーではタフな不良馬場のなか2番手からしぶとく粘り、ロジユニヴァースの2着に好走しました。秋は1番人気の菊花賞で5着に敗れるなど結果が出せず、4歳になってからはマイル路線へ。マイラーズCで2度目の重賞制覇を成し遂げています。その後は骨折などの影響もあって勝ち星は挙げられませんでしたが、非常に高い潜在能力を秘めていたのは間違いありません。産駒のデビューは2016年。初年度産駒からシンザン記念を勝ったキョウヘイや、佐賀で重賞8勝を挙げたスーパーマックスなどの活躍馬を輩出。その後もアルテミスS2着のサヤカチャン、UAEダービーを勝ったクラウンプライドなど、芝、ダートを問わずにスピードタイプを送り出しています。

母系を見ますと、半弟のイノセントソレルは名古屋で1勝。母フラヴィニーはJRA0勝でしたが、伯母にローズSなど重賞4勝のアドマイヤキッス、伯父に新潟大賞典など重賞3勝のパッションダンスがいます。いとこには東京スプリントを勝ったゼンノパルテノン。祖母キッスパシオンは札幌3歳Sの2着馬で、その半弟キスミーテンダーはマイラーズC、京王杯SC2着と重賞で活躍しました。3代母レツツキツスはフランスのリステッドレース勝ち馬で、5代母ペロネルもフランスでクレオパトル賞などに優勝。欧米、日本だけでなく、南米でも発展しているファミリーです。

本馬は2020年8月29日に新潟芝1600mの新馬戦でデビュー。外枠から上手にスタートを決め、中団の外めで流れに乗りました。道中のリズム、手応えも悪くなく、直線を向いてスパートするとしっかり反応。長い直線でしぶとく脚を使って追い上げましたが、先に抜け出したか勝ち馬を捕らえるまでには至らず2着まで。それでも、現オープンのロードエクレールなどに先着を果たしています。
2戦目は中山の芝1600m戦に出走。やはり好スタートから好位集団の中で折り合いをつけると、3コーナー過ぎからジワジワと進出しました。直線も余力があり、追い比べから坂上で抜け出すと、そのまま2着馬に2馬身差をつける完勝。時計も大きく詰めてセンスのいい走りを見せてくれました。
その勢いで挑んだ重賞のサウジアラビアRCは、勝ったステラヴェローチェから1秒4差の7着に終わり、その後は自己条件戦に出走。1秒差以内の競馬をする一方で着順がなかなか上がらない状況が続き、3歳時の夏休みに去勢手術を実施。4歳以降は先行力も取り戻し、22年8月には札幌芝1800mの石狩特別では、現3勝クラスのサストックトンの2着に逃げ粘りました。

ただ、その後は2桁着順が続いており、休み明けから復帰した今年の2戦もラストの踏ん張りを欠く競馬が続いていることから、今回のオークション出品を決めました。芝向きの印象があり、デビューから芝中心に使ってきた馬で、ダートの適性は未知数ですが、1度だけ試した3歳秋の福島1700m戦では11着ながら1秒2差とそこまで大きく離されてはおらず、慣れてくればこなせそうな感じはあります。小回りコース向きの先行力がある馬ですし、地方競馬で変わり身を見せてくれる可能性があるのではないでしょうか。ここまで適度に休養を挟みながら無理使いはしてこなかった馬ですし、セン馬ですので、息長く走ってくれると思います。


※2021年5月31日（3歳時）に去勢手術を行っています。

※南関東4競馬場への転入が可能です。

※阿見TC内グロースフィールド（茨城県稲敷郡阿見町福田）に在厩しており、預託料は8,800円/日（税込）です。
4月15日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：ホースアディクト