レッドアダン　Red Adam　　セン　６歳　　※中央競馬　登録抹消

父ルーラーシップはキングカメハメハとエアグルーヴの間に生まれた超良血馬で、現役時代は香港G1・クイーンエリザベス2世Cを含む重賞5勝をマーク。現役最後の競走となった2012年の有馬記念では、ゲートでアオッて大きく出遅れながらも直線だけで追い込んで3着と健闘しました。種牡馬としても初年度産駒からキセキ（菊花賞）、ダンビュライト（京都記念、AJCC）を輩出。豪G1・コーフィールドCの覇者メールドグラース、青葉賞とセントライト記念を制したリオンリオン、昨年のマイラーズCを勝ったソウルラッシュ、昨年暮れの朝日杯FS制覇も記憶に新しいドルチェモア、今年のきさらぎ賞を勝って一躍クラシック候補に名乗りを上げたフリームファクシなど、重賞ウイナーを毎年コンスタントに送り出しており、キングカメハメハの優良後継種牡馬としての地位を確固たるものにしています。

母系に目を転じると、母レッドジゼルは特別2勝を含め3勝を挙げた活躍馬。本馬の弟妹にあたるルージュグラース、クラシックステップもJRAで勝ち星をマークしており、繁殖牝馬としてのポテンシャルも高そうです。祖母スタイルリスティックは、2020年のサマースプリントシリーズチャンピオンに輝いたレッドアンシェルを輩出。他にもレッドアルティスタ、レッドイリーゼ、レッドエンヴィーなどがJRAで勝利を収めており、クラブ縁の血統です。ブラックタイプを更に紐解くと、キングジョージ六世＆クイーンエリザベスＳとエクリプスSを制し、種牡馬として凱旋門賞連覇を成し遂げたEnableを送り出したNathaniel、愛オークス馬Great Heavens、フィリーズマイルを勝ったPlayful Actなど、G1・重賞ウイナーが多数浮かび上がる名門牝系の出身です。

本馬は2歳9月の中山・芝2000mの新馬戦でデビュー。出遅れのロスを挽回して勝ち馬からコンマ1秒差の3着と好走すると、2か月半の休養を挟んだ2戦目の未勝利戦（中山・芝1800m）で、2番手から抜け出す正攻法の競馬で2着馬に1馬身半差をつけて待望の初勝利を挙げました。その後、3歳時に黄梅賞でタイム差なしの3着、年が明けて4歳時の自己条件戦（中山・芝1600m）でも8か月の休養明けながら3着とそれぞれ好走しています。ただ、その後は主に集中力に欠けるなど精神面が災いして思うような結果が出ず、ダート起用や去勢手術を施すなどして変わり身を求めたものの、期待通りにはいきませんでした。ここ一連の成績やレース内容を踏まえて関係者の間で協議した結果、このタイミングで匿名組合契約を終了し、今回のサラブレッドオークションへ出品の運びとなった次第です。

慢性的な歩様の硬さがあり、そのあたりとうまく付き合っていく形で競走生活を送ってきました。JRAではダートで結果が出なかったものの、パワーが求められる地方競馬のダートがマッチする可能性は十分あると思います。また、移籍による環境の変化がいい意味での刺激になれば、変わり身を見せてくれるかもしれません。ここまで大きな故障はなかったですし、年齢の割にキャリアも浅いだけに、新たなオーナー様の元で本領を発揮してくれることを願っています。なお、退厩前のレントゲン検査において異常がなかったことも申し添えておきます。

記載内容を十分に熟読、ご理解いただき、現状有姿、現状渡しのノークレーム、ノーリターンでお願いいたします。落札後の記載事項に関するキャンセル、落札から一週間以上経過後のキャンセルおよび価格交渉には一切応じられません。また、現状に不安がある方は現在厩場所で獣医検査を受けるなど、必ず事前に状態把握およびご納得をいただいたうえでのご入札を重ねてお願いいたします。


※ゆう癖があります（競馬場へ遠征した際、稀に）。

※2021年9月20日（4歳時）に去勢手術を実施しています。

※南関東4競馬場への転入はできません。

※阿見TC内セグチレーシングステーブル（茨城県稲敷郡阿見町福田）に在厩しており、預託料は9,350円/日（税込）です。
4月15日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：(株)東京ホースレーシング