サイファリス　Cipheris　　牝　７歳　　※地方競馬　在籍

父バトルプランは脚部不安と闘いながらも4連勝で米重賞を制した実力馬。米最優秀2歳牝馬を母に、米最優秀3歳牝馬を姉に持つ抜群の血統背景も買われ、引退後は日本にて種牡馬入りしており、産駒はサウジアラビアロイヤルC、東スポ杯2歳Sと2歳重賞を連勝したブレスジャーニーや、アイビスサマーダッシュで3連勝を飾って重賞ウイナーの仲間入りを果たしたライオンボスをはじめ、アッシェンプッテル（クイーン賞2着、ブリーダーズGC3着）やマイネルシュバリエ（札幌2歳S2着、プリンシパルS3着）らが躍動。地方でもモジアナフレイバー（大井記念など重賞4勝、東京大賞典3着、南部杯3着）やエムエスクイーン（東海ダービーなど重賞6勝）、エムエスオープン（中京ペガスターCなど重賞2勝）を筆頭に、昨年末に高知・金の鞍賞を大差勝ちし、先月の土佐春花賞で重賞2勝目を挙げたユメノホノオなど、数多くの重賞ウイナーを輩出しています。

一方、母系はニッポーテイオー（天皇賞・秋などG1・3勝）やタレンティドガール（エリザベス女王杯）でお馴染みのワールドハヤブサに遡るビューチフルドリーマーの系統で、4代母はエリザベス女王杯を制したビクトリアクラウン。グレイトパール（アンタレスS、平安S）やアルトップラン（東海S3着）、ブロンコーネ（フローラS2着）らもこの一族で、半弟に東京で新馬勝ちしたコードジェニック（金沢重賞・サラブレッド大賞典3着、石川ダービー4着）、おじに中央5勝ブラックランナー（アレキサンドライトS、千葉テレビ杯）がいるなど、堅実な戦績が光ります。
本馬は、2018年12月の中山ダート1200mの2歳新馬戦でデビュー。スタート後、ダッシュ付かずに離された最後方から追走。勝ち馬から3.1秒差の14着でしたが、上がり3Fは38秒0とメンバー中2位の脚を使い、次に繋がる走りを見せてくれました。2戦目は、19年2月の東京ダート1400mの未勝利戦。序盤は後方からの競馬となりましたが、中盤からは集団に取り付いて直線に入り追われると、確かな末脚を伸ばして勝ち馬から1.7秒差の6着。3戦目は、3月の中山ダート1200mの未勝利戦。やはり序盤は後方からの競馬となりましたが、騎手も押して集団から離されずに追走し、直線で外に持ち出して追われると、鞍上のアクションに応えるように末脚を繰り出しましたが、僅かにハナ差届かず惜敗しました。
その後も2戦続けて入着し、6月の東京ダート1600mの未勝利戦でも、終い確かな末脚で勝ち馬から0.1秒差の2着に惜敗。今度こその思いとは裏腹な競馬が続きました。

その後も、未勝利戦へ続戦し、入着は繰り返したものの、結果に繋がらずに門別競馬へ移籍。門別初戦を3着で纏めて迎えた2戦目は、10月のダート1800m戦。道中6番手のポジションから流れに乗って追われると、ゴール前でキッチリを逃げ馬をアタマ差交わして待望の初勝利を挙げました。その後も、入着を繰り返しながら勝ち星を積み重ねオープンの競走に参戦。21年7月のノースクイーンC(重賞)では勝ち馬から0.8秒差の4着。8月のビューチフルドリーマーC(重賞)では勝ち馬から0.4秒差の2着と差のない競馬で好走しました。

その後、川崎競馬へ移籍し22年12月からコンスタントに出走を重ねているものの、勝ち負けの競馬に持ち込むには時間を要すと思い、このタイミングで出品させていただきます。新しいオーナーの下、輝きを取り戻すことをお祈りいたします。

【本馬についての現状説明】
脚質的に後ろからの競馬になるので展開に左右されますが、道営時代には重賞でも差のない競馬をしていた馬ですから、相手関係次第では十分にやれる馬です。これから代謝も良くなり変わっていくでしょう。(川崎競馬・山崎尋美調教師）


※2021年8月12日（5歳時）の競走にて、疾病のため出走取消となっています。

※2020年7月28日（4歳時）の競走にて、出走除外となっています。

※南関東4競馬場への転入が可能です。

※Droplet Horsemans（茨城県牛久市奥原町）に在厩しており、預託料は6,600円/日（税込）です。
4月15日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：水上　行雄