ワンダーダヴィンチ　Wonder da Vinci　　牝　３歳　　※中央競馬　登録抹消（未出走）

父ワイルドワンダーはブライアンズタイム隆盛期のダートにおける活躍馬の一頭で、5歳時のアンタレスSで重賞初制覇を飾ると、返す刀でプロキオンSにも優勝。南部杯2着、フェブラリーS3着など最高峰の舞台でも互角に渡り合い、6歳時の根岸Sの勝利を加え、重賞3勝を挙げての種牡馬入りとなりました。初年度産駒のデビューは2014年。血統登録頭数は10世代で21頭と極めて限られた産駒数ではありますが、JRAでは現在OP馬として活躍中のワルツフォーラン（播磨S、千葉S3着）をはじめ、準OP馬ワンダーマンボ（白馬岳特別／出品本馬の全姉）、中央3勝ワイルドダンサー（信夫山特別2着／出品本馬の全兄）らが躍進。地方ではアニメート（佐賀重賞・背振山賞、飛燕賞2着）、スイシン（佐賀重賞・佐賀桜花賞、九州ダービー栄城賞3着）と2頭の重賞ウイナーが誕生しています。

一方、母系は名種牡馬Raja Babaや米G1馬Sauce Boatを産んだMissy Babaを5代母に、輸入種牡馬ゲイメセン（サンクルー大賞、Kジョージ六世＆QエリザベスS2着）を産んだGay Missile（アシュランドS）を4代母に持ち、近親には米年度代表馬A.P. Indy（ベルモントS、BCクラシックなどG1・4勝）や、Lemon Drop Kid（ベルモントS、トラヴァーズSなどG1・5勝）、Summer Squall（プリークネスS、ホープフルS）、Ruler of The World（英ダービー）、Duke of Marmalade（Kジョージ六世＆QエリザベスSなどG1・5勝）、Wolfhound（ヘイドックスプリントC、フォレ賞）といった世界のG1馬たちがズラリ。半兄サンダーブリッツ（オアシスS、ユニコーンS4着）を筆頭に、兄姉4頭が中央で3勝以上を挙げている点も見逃せません。

本馬は、美浦・久保田貴士厩舎からのデビューを目指して、2023年2月9日に入厩しました。調教開始後はゲート練習中心に進めて試験合格後は、坂路を中心に南DWコースでの追い切り、中間はプール調教を織り交ぜながら調教を進めていましたが、両前肢管骨に骨瘤を発症。右前肢の骨瘤の症状は落ち着いているものの、左前肢の骨瘤は熱感があり、触診反応も出ている状態で、デビューへ向けての目処が立たない進捗状況と、3歳未勝利戦の番組に対して残された時間を踏まえて検討した結果、中央競馬でのデビューを断念、この度出品させていただくこととしました。

直近の追い切りは、助手4/6(木)美坂良1回4F54.4-39.6-26.3-12.3(一杯に追う・グリームクィーン三未勝・一杯に0.3秒先行0.5秒遅れ)。小林脩4/12(水)美坂良1回4F56.9-42.0-27.2-13.6(一杯に追う・マテンロウボイス古馬1勝・馬なりに0.4秒先行0.8秒遅れ・ショウナンカムイ・三未勝・一杯に0.7秒先行0.6秒遅れ)。3歳未勝利戦でのデビューを目指し併せ馬での追い切りを消化していたものの、左前肢骨瘤の状態を考えると治療を優先し、時間に捉われることなく調教を進めて行くことが出来れば、兄や姉が結果を残している血統背景から、本馬の未知なる素質も開花する日が訪れると思います。新たなオーナーの下での再出発をお祈りいたします。

記載内容を十分に熟読、ご理解いただき、現状有姿、現状渡しのノークレーム、ノーリターンでお願いいたします。落札後の記載事項に関するキャンセル、落札から一週間以上経過後のキャンセルおよび価格交渉には一切応じられません。また、現状に不安がある方は現在厩場所で獣医検査を受けるなど、必ず事前に状態把握およびご納得をいただいたうえでのご入札を重ねてお願いいたします。

【ワンダーダヴィンチ】という馬名で競走馬登録済みですが、未出走のため、1回に限り馬名の変更が可能です。


※本馬の測尺は、体高159cm、胸囲181cm、馬体重422kgです（4月18日測定）。

※ゆう癖があります。

※松風馬事センター（茨城県稲敷郡美浦村受領）に在厩しており、預託料は8,250円/日（税込）です。
4月22日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：草間　庸文