オウケンライト　Oken Light　　牡　３歳　　※中央競馬　登録抹消

父レインボーラインはデビュー3戦目に勝ち上がり、3歳時にアーリントンCに優勝。その後もNHKマイルC3着、菊花賞2着と距離を問わずに大舞台で活躍しました。古馬になってからも4歳秋の天皇賞で3着となるなど、ハイレベルな成績を残した一方、勝ち切れない面もありましたが、5歳時はそうした印象も払拭。阪神大賞典で久々の重賞勝ちを果たし、続く天皇賞・春で待望のビッグタイトルを手に入れています。ただ、この一戦のあと脚部不安により引退、種牡馬入りしました。産駒のデビューは2022年。JRAではまだ勝ち上がりを果たせていませんが、地方競馬では先週末の水沢・留守杯日高賞でワイズゴールドが重賞初制覇、金沢のダイヤモンドラインも重賞戦線で活躍しています。血統登録された産駒は3世代のみで種牡馬を引退しており、産駒は貴重な存在です。

一方、母系はカネツフルーヴ（帝王賞、川崎記念）やイブキガバメント（鳴尾記念、朝日CC）、アクイレジア（ジャパンダートダービー2着）、オースミサンデー（弥生賞2着）らを産んだ南関東の名牝ロジータ（川崎記念、東京大賞典、東京ダービーなど地方重賞8勝）を4代母に持つ、一大ファミリー。近親にもレギュラーメンバー（JBCクラシック、川崎記念、ダービーグランプリ）やブラゾンドゥリス（黒船賞）など活躍馬が目白押しとなっており、おじに500万クラスからOP特別までダート4連勝を飾ったオウケンワールド、ユニコーンS5着のオウケンマジックと活況。半姉のピアフは園田で初勝利を挙げています。

昨年11月20日の東京・2歳新馬（芝2000m）でデビュー予定でしたが、レース当日、疾病（左後肢挫創）のため装鞍所で競走除外となりました。その後、美浦・勢司和浩厩舎へ転厩し、しっかり立て直した後、今年4月8日の中山・3歳未勝利（芝2000m）でデビュー。発表こそ稍重でしたが、水分を含んだ重に近い馬場コンディションで、いきなりタフな条件下でのレースとなりましたが、外枠17番からスタートを決めると、道中は中団より後方のポジションでレースを進めました。そして、勝負どころの3～4コーナーに差し掛かると、外を回って進出を開始。この時の脚色の良さは贔屓目を除いても十分目を引くぐらい良いもので、直線に入っても、力強く急坂を駆け上がり、5着馬と0秒4差の7着。掲示板まであと一歩でした。1～5着をレース経験馬が占め、6着が3番人気馬だったことを考えると、経験馬相手のデビュー戦としては、今後が楽しみになる内容でした。

本来であれば、このまま所有して続戦するところなのですが、私どもの都合により所有馬を整理する必要があった為、このタイミングでやむを得ず出品することになった次第です。やっとデビューに漕ぎつけたことからも分かるように、まだまだ心身ともに子供。しばらくはヤンチャな面に注意を払う必要があるでしょうが、それも今後のことを考えれば伸びしろの一部分。今後の成長過程が非常に楽しみであることは間違いありません。まだ完成途上ながら、馬体からいいものを感じ取ることができますし、丈夫な点も魅力のひとつ。地方競馬の女傑ロジータを4代母に持つ良血らしさも感じられます。フットワークや母系背景からおそらくダートも合うでしょうから、新天地で素質を大きく開花させることを期待しております。


※2022年11月20日（2歳時）の競走にて、左後肢挫創を発症したため、装鞍所で競走除外となっています。

※南関東4競馬場への転入はできません。

※阿見TC内セグチレーシングステーブル（茨城県稲敷郡阿見町福田）に在厩しており、預託料は9,350円/日（税込）です。
4月22日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：福井　明